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私が活動する理由①

20歳の頃、念願のパティシエになれたが
毎日15時間以上の労働
休憩は10分、いじめに体罰、過酷な環境だった

お給料も手取りで11万円

もちろん残業なんてつかない
タイムカードは取られて無くなった

「パティシエは修行の一貫、お金がもらえるだけありがたいと思え」

心では割り切れても
体はそうもいかなかった

繰り返す体調不良
ついにはドクターストップで辞職した


この頃の私は
毎日コンビニ弁当だった

だって朝4時なんてお店空いていないし
帰りも9時や10時、お店閉まっている

物理的に買い物に行けないのだ
だから手っ取り早くコンビニの食材を買って
過ごしていた


しばらく続けていると
肌は荒れ
めちゃくちゃ働いて痩せるはずなのに
最大限に太った

そして風邪が治らない
なにかしらずっと体調が悪い


鏡を見たら
太ってる自分
肌も荒れていて
20歳なのに全然若くみえない
可愛くない

毎日すごく頑張っていても報われない
すごく悔しかった


今を思い返すと当然だ
コンビニ弁当なんて栄養が取れるはずがない

野菜も強力な消毒剤で何度も洗われて
変色しないように加工され
栄養がほぼ無くなっているし

味付けも明らかに手作りよりは濃い
だから甘いものも同時に欲しくなる


栄養不足、糖質過多
睡眠不足、慢性疲労

最悪だ


そして私は壊れた


もう何もしたくない
何も興味がない




わたしは


わたしって


だれ?



うつ病になった
パニック障害、過呼吸
色々やった

横断歩道のど真ん中で倒れた

でも誰も助けてくれなかった




「お前なんか居ても居なくてもどっちでもいい」
「価値はない」


上司の言葉が頭で繰り返される


「そうだよね、私なんか消えたほうが世の中のためになる」
「居ない方がいいに決まっている」


本気でそう思っていた



夢を追いかけて
誰よりもがんばって
努力してきたつもり

でもまさか

必要がない、ではなく
居ない方がいい、なんて

邪魔だなんて
迷惑だなんて

思いもしなかった


私には価値がない
さようなら



海が広がる橋の上
足をかけて下を見た
波が岩場に荒々しく打ち付けている



私は居ない方がいい
居ない方がいいんだ




ふと両親の顔がよぎった

できない
2人は絶対にそんなこと言わない

私が居なくなったら悲しむ



最後に会いたい



20歳の私は思いとどまった




続く



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