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バイクを守ることは自分を守ることーその1

バイクが壊れてしまわないように、メンテナンスは欠かせません。
バイク屋さんにお願いするのも善し、自分でメンテナンスするのも善し
エンジン、サスペンション、ブレーキ、タイヤ、クラッチ、オイル、ドライブチェーン、エトセトラエトセトラ
手を入れるべき個所、メンテナンスすべき項目はは沢山ありますよね。

走行中に万が一、ブレーキが利かなくなったら・・・
走行中にエンジンオイルが漏れだしたら・・・
走行中にチェーンが外れてしまったら・・・
どれもこれも転倒や事故につながります。
運が良ければバイクが壊れるだけで済むのかもしれませんが、それだって大切なバイクが壊れてしまうという意味では不幸な出来事です。
もし万一、それが事故の原因になり、バイクだけでなく自分の怪我や命に直結していたら・・・?

だからバイクを守るためのメンテナンスは欠かせませんし、それが自分の命を守ることにもつながります。

以前、僕のバイク仲間がツーリング先で、走行中にエンジンオイルのドレーンボルトが外れてしまってオイルを垂れ流しのままで走る羽目になったそうです。
幸いすぐに気が付いたそうですが、エンジン下から流れ出たオイルは路面に落ちて、その上を後輪が通過するわけですから、後輪のタイヤはツルツルと路面を滑り、転倒はしなかったようですがそれですぐに気づいたそうです。
本当に不幸中の幸いでした。

僕は基本的に自分でメンテナンスをします。自分が命を預けるバイクは自分で面倒をみたい、それが理由です。
エンジンオイルの交換もブレーキのオーバーホールも、先日はフロントフォークのシール交換しました。
今週はリアブレーキのチェックをして、場合によってはオーバーホールをするつもりで部品も用意しました。
車検前には前後のタイヤ交換をしようと思います。もちろん手動ですけどバランス取りもきっちりやります。
チェーン交換やスプロケットの交換時期も車検の前後でやらないといけないのかなと予想しています。

リアブレーキのキャリパーピストン、シールセット、ブレーキパッド

バイクが好きだからバイクを大切にする
キズが付かないように気を使い、汚れればせっせと汚れを取って綺麗に掃除をする
ワックスをかけてチェーンにグリースをつけて・・・
それも大切にしていることに違いありません。
でももう一歩、深いところに目を向けるだけで随分違った「大切」ができるようになります。

整理できていない僕の工具セット


僕は他人様を批判できるような立場ではありませんし、批判するつもりもありません。
もし批判のように感じたら申し訳ない話ではありますが・・・
・タイヤのグリップ力がないと言いながら、空気圧さえ長いこと点検してい
   ない
・ブレーキフルードをオイルだと思っている
・ブレーキフルードが減ったので補充した
・エンジンオイルは3000km間隔で交換すれば良い
・チェーンの張り具合を何故、どのように調整すればいいのか知らない
    或いはバイク屋さんにお任せしている
・エンジンをかけた時のエンジン音、昨日と今日で違いがあるかどうか気に
   したことがない
どれか一つでも当てはまるとか心当たりがあるようなら、今一歩、大切に乗るとは何なのかを考えて欲しいと思うのです。
もちろん、それは誰のためでなく自分自身のためです。

以前こういう人をみかけました。
フロントブレーキフルードが減った(ブレーキフルードのカップ内のフルード液面が下がった)ので、ブレーキフルードを補充したが、ブレーキの効き具合が良くないと言うのです。
見ると確かにマスターシリンダーのカップ内はブレーキフルードが適量入っていますし、ブレーキレバーを握ってもきちんとピストンを押し出している感触に異常は感じられません。
ブレーキフルードの漏れらしき痕跡もありません。
「まさか・・・」と思いながらブレーキパッドを見たら、パッドの面は削れ全体の半分くらいはなくなってしまっていて鉄のプレートが露出している状態でした。
これでブレーキが効くわけありません。

持ち主はただ単純にブレーキフルードを補充しただけで、何故減ったのかを考えていないようでした。
ブレーキは使えば使うほどブレーキパッドは少しずつ摩耗します。
ブレーキパッドが摩耗するとその分だけ、キャリパー内のピストンはブレーキディスクの方向へ押し出されていきます。
ピストンが押し出されるということはその分だけキャリパー内のフルードが溜まる部分は容積が増えます。
結果、マスターシリンダーカップ内の液量もそれにともない下がるのです。

この理屈がわかってさえいれば、ブレーキフルードの液面が下がったのを見た時に、ブレーキパッドがどのくらい摩耗しているのかを確認したくなります。
まだ十分使えるだけのパッドがあると確認できたらブレーキフルードを補充する。
もう十分なブレーキパッドの厚みがないと判断すればフルードを補充せずにパッドを新しい物に交換する。
ブレーキパッドが新しい(厚い)ものになることで、マスターシリンダー側の液面が上がるので、場合によってはフルードを抜き取ったりエア抜きをしたりします。
このような手順を踏むことができたはずです。

メカニックとかエンジニアみたいな深い知識を求めているのではなく、簡単で良いので基礎的なメカニズムを知って、自分で点検できるのなら自分で、自信がないのならバイク屋さんにお願いして、必要なメンテナンスをしましょう。
もし事故を起こせば、大切なバイクだけでなく、自分の命の危険もあり得るのです。

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