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手を見せること、大切だね

僕はアマチュアですが野球の審判員やっています。
千葉県の認定ももらっているのでそこそこはできているつもりです。

オートバイに乗る時、審判をする時、そして一般的な生活でも、
人に対して手を見せることがとても大切だと思うことが多いのです。
と言ってもなんのことだかわからないですよね?
オートバイに乗る時に実践してみるとわかるのです。

野球の試合で

野球で審判をするときに、選手に対してわざと手のひらを見せることがあります。

・僕が球審をするとき、他の人もそうですが、試合を開始すると時や
    一旦は止まった試合を再開する時に 『プレイ』 とコールします。
   しかし、何かの事情でプレイをかけることができない場合は投手に対して
  「まだ準備ができていないから投球を始めるのを待ってね」
    と口で言う代わりに手を投手の方へ向けて手のひらを見せます。
    すると投手は投球動作に入らずにちゃんと待ってくれます。

・打者がファウルを打つと、特にフェアかファウルかがわかりにくい時とい 
    うのは、塁に走者がいるとほぼ間違いなく走っています。
     審判員は試合を速やかに進行させる役割を担っているので、走っている選
     手をいつまでも走らせず、『すぐに元の塁に戻りなさい』という意味で
     両手を走者の方へ出して両方の手のひらを見せます。

・打者がバッターボックスの横で立ち止まってベンチからのサインを見てい
   ると、僕が球審の時には『バッターボックスに入りなさい』とバッター
   ボックスの方へ向かって手を差し出して手のひらを打者に見せ誘導しま
   す。

・塁審(一塁や三塁)をしている時に、例えばファウルとなった打球を拾い
    に行っている人がある場合は試合を再開できないことがあるので、
    塁審から球審に対して 『まだプレイを再開しないでね』 という意味で左
    の手のひらを見せます。(右手はジャッジに使う手なので出しません)

映画の中で

これはあまり日常の生活の中で見ることはありませんが、映画、特にアメリカ映画によく出てきます。
『もう降参だ』
『俺は何もしないよ』
という意味で両方の手のひらを相手に見せることがあります。
また、映画の中だけでなく実際に犯罪者や危険人物に警察官が対峙する時に
『Show me your hands!』 と叫ぶ場合があります。
これは、武器を持っていないことを示すためであり、武器を持たないことがわかれば 『あなたに従いますよ』 と言う意味になります。

オートバイに乗る上で大切なこと

さて、やっと本題のオートバイの話です。
僕は日頃オートバイに乗る時にこんなことをしています。

片側二車線の道路で、左の車線から右車線に車線変更する場合、
右側に体をねじって左手の手のひらを右後方の車に向けます。
そこから一呼吸おいて右車線に車線変更します。
※右手はアクセルを離せる時だけ出します。

同じように、右車線から左車線へと車線変更する時には、左後方の車に対して左手を出して挨拶します。
この時は手の甲を相手に向けますが・・・。
※手のひらを見せると『止まれ』のように勘違いされしまうので。

横断歩道に歩行者がいて、僕が停車してもこちらを見ている歩行者に対して
『さぁ、行ってください』と左手を伸ばします。
すると歩行者は安心して会釈してくれて横断歩道を渡ります。

手を見せる意味

その時々、場面や状況によって意味合いが違うことはあるかもしれません。
でも、大きくは、
・あなたに対して敵対する意思はありません
・あなたに服従します
・どうぞ進んでください
・すいません、失礼します
・嫌な思いをさせてごめんなさい
概ねこれらのどれかが当てはまるはずです。

実際に僕は車線変更をする時には、車の前に割り込むような形になるので、その時に『ごめんなさい』 という意味で手を見せると車は少しスピードを緩めて車間距離をとってくれるので、こちらの意図をきちんと理解してくれていると思います。
何もせずにシレーっと割り込むと車間距離を詰めてくる車もいますから、あまり気持ちの良いものではありませんからね。
僕は車の運転もするのでドライバーの心理は理解できます。

車でもそうですが、オートバイに乗っている時には普通に声を出しても相手には聞こえません。
・どうぞ進んでくださいと相手に譲る気持ち
・迷惑かけてごめんなさいというお詫び
・譲ってくれてありがとうという感謝
・ちょっと失礼しますという礼儀の気持ち
これを相手に伝えるべきですし、声で伝える事ができないのなら手を見せる。
たったこれだけのことで気持ちが伝わります。

公道で、相手も自分も嫌な気持ちにならず、むしろ気持ち良く走るための
とても簡単な、でもすっごく大切な事だと思います。
あたふたと運転していると忘れてしまうこともないわけではありませんが、
できる限り続けていきたいし習慣にしていきたいと思います。


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