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大型バイクのメリットとデメリットを考える

免許制度のせいで悩ましい

そろそろリターンしようかな
これからバイクの免許を取ろうかな
そんなことをお考えの中高年の皆様、また若い方々も含め、
日本の免許制度では、二輪免許は厳密には7種類に分かれているのですが、大雑把には400ccを境にして普通二輪と大型二輪に分かれているのはご存知の通りです。
そうなるとバイクに乗る人の大半は、大型に乗るかどうかを意識することが一度や二度はあるのではないでしょうか。
僕個人は、50ccだろうと1000cc以上だろうと、バイクはバイクだと思っているので、こういう免許の区分は好きではないですが、
国が決めた制度なので仕方がないのなか。
そもそも400ccで普通と大型に区切ることの意味とか根拠とか、よくわからない変な制度です。

大型バイクに乗るデメリット??

で、大型に乗るか、250ccや400ccで良いのかを考える時、よく聞く話として多いのが、
「大型バイクは重いので取り回しが大変でデメリットがある」
などと、これからバイクに乗ろうとしている人にアドバイスする人がけっこういるんですよね。
僕はリターンするにあたって、なにしろ30年の空白期間がありましたから、世の中のバイク事情を知るためにYouTubeを沢山見ました。
目についたのは、大型バイクを持つことのメリットやデメリットを話題にした動画です。
大型バイクにはこんなデメリットがある、でもこんなメリットもあるっていうようなことをまことしやかに語るわけです。
こういう話題が当然のように語られているわけです。
僕はこういう動画を見て、「嘘を言うな!」 と思ったのでした。

YouTuberの方々が語っていることを頭ごなしに「嘘」というのはいけないのかもしれません。
彼らは彼らの経験や考えとしてそう語っているで嘘でも間違いでもないのでしょうが・・・でもちょっと待って。
大型バイクを語る時の「デメリット」という言葉の意味、使い方、大いに勘違いしてますよ。
どうかこれからバイクに乗ろうとしている人、リターンしようとしている人にありもしない概念を植え付けないでください。
と、僕はお願いしたいです。

「デメリット」 この言葉の意味を、goo辞書、weblio辞書で調べてみました。
欠点、短所、不利な要素、損失 とあります。

だとすると、バイクには大型であろうと中型(普通二輪のくくり)であろうと、原付であっても「デメリット」とか「メリット」という概念は存在しないのではありませんか?
例えば、「外車は国産車に比べて部品代が高い」というのなら、
「外車を持つことのデメリット」と言っても良いのかもしれませんが。。。
でもそれでさえも、パーツが高価であることを承知で外車を購入する人にとっては気になるほどのことではないかもしれませんし、むしろステータスとして誇らしいとさえ思う人もいるのです。
「大型バイクは重くて取り回しが大変」という話も同じで、誰もがみんな一様に「重い=大変」と考えているわけではありません
むしろそれを楽しむ人さえいるのです(僕は楽しむ派です)。

そういう概念がない

そうなんです、一部の人達が言う「デメリット」、これは欠点とか短所という意味なので、人によって受け止め方が違う事をデメリットとは言いません、言ってはいけないのです。
ですから、正しくはそういう「特徴」や「性質」があるということに対して、ある人は肯定的に考え、でも他のある人は否定的に受け止める。
つまり、ひとつのバイクの特徴に対して否定的に考えるのか肯定的に考えるのかは、バイク側の問題ではなく常に乗り手側の条件や好み、技量などによって違っているということなのです。
バイクの車重が重い事は決してメリット(長所)でもデメリット(短所)でもないのです。
言い換えるとオートバイには「メリット・デメリット」という概念など存在しないと、僕は言い切ります。
存在しないことなのに、さもそれが短所であるかの如く「大型バイクにはデメリット」があるなんて言ってもらいたくないのが僕の本音であり、あまり愉快な気持ちにはなれません。

大型バイクは取り回しが大変

僕はCB1300 STに乗っています。
車重は280kgくらいあるようですが、これにパニアケース、トップケース、自前の工具類にその他の携行品を合わせると恐らく300kgはあると思います。
僕が住んでいるマンションのバイク置き場は狭くて、しかも一番奥が僕の専有している区画です。
正直、CBを購入してすぐの時には少し苦労しました。
でも今は、苦労どころかCBの出し入れを楽しんでます(嘘やハッタリではなく本当に)。
大変どころか楽しみの一つになりました。
CBの扱いにはすっかり慣れたのでどこへツーリングに行っても取り回しが大変だなどと思いません。
なのに「デメリット」とか「欠点」みたいに言われるのが、自分のバイクを悪く言われてるみたいで、なんとなく面白くないという気持ち、わかってもらえるでしょうか?

話を戻しますが、大型バイクのデメリットとして
「重いから取り回しが大変」
はっきり言いますが、この言葉は嘘です。
女性や体格の小柄な人であれば確かに大変な思いをすることもあるかもしれません。
でも、僕のように扱いに慣れた人、体格の大きい人、腕力自慢の人、みんながみんな大変だとは思わないことも事実です。
しつこいようですが、これは欠点ではなく、大型バイクの特徴なんです。
その特徴を自分が受け入れることができるのか、許容できるのかは乗り手次第なのでバイクのせいでは決してありません。

用途や目的は何ですか?

大型にするか、中型の方がいいのかを判断する時に、ありもしないメリットとかデメリットを基準にするからおかしなループにハマるんじゃないかって思います。
キャンプ用の装備や着替え、日曜品など沢山の荷物を積んで300km 400km、高速道路を何時間も走るようなロングツーリングに頻繁に行くためのバイクを買いたいのか、
小回りの容易なバイクで林道や狭路を走りたいのか、
はたまた街乗りで気軽に移動できる交通手段としてのバイクが欲しいのか、
きちんと購入するバイクの用途や目的が何なのかを考えて、その上で大型が欲しいというなら大型免許、小型や中型で十分足りるから大型は必要ないというなから普通二輪免許を取ればいい。
そして自分が本当に乗りたいと思うバイクを買えばいい。それが答えです。
メリット・デメリットなんて考え方、バイクには存在しません。


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