仕事に関する研修に思うこと

只今、研修会に向かうJRの中です。
私は専門職に就いているので常に技術の向上を目指しているわけで、これも仕事のひとつなんです。

最近、いやずっと思っていることなんですけど、私のような50前のおっさんが研修を受けるよりも もっと若い世代がガンガン受けた方が未来に繋がるわけです。

恵まれたことに、私の職場は20代30代の活き活きしたメンバーが半分以上を占めているわけです。そう、優先されるべき人員はいくらでもいるわけです。
ところがですよ!そのメンバーのほとんどが意識が低いんですよ。(個人的な見解ですが)

手間のかかる仕事はしたくない。
残業もしたくない。(必要のない残業は出来るだけなくすのは当然ですが)
研修会などの勉強には行きたくない。
でも給料はしっかり貰いたい。

とにかく私から見たら、専門職(技術屋)として失格なわけです。(失格は言い過ぎかな?)
自分が志して一生懸命勉強して得た国家資格。それは資格を取ることが最終目的ではなくて、それを活かして仕事をする、もっともっと高い技術力を身に付けてもっともっと精度の高い常に新しい技術力を持って仕事をすることなんだと思うんです。

研修会に参加するということはそれなりに資金も必要となってきます。
これまた恵まれたことに、研修費という手当ての制度も私の職場にはあります。普段はその限られた枠を若い世代に使ってもらおうと おっさんは控えめにしているわけですが、年度末になって蓋を開けてみるとたっぷり余ってしまっているのです。
余すと次年度の予算に響くわけなので、この時期になるとおっさんが意気揚々とあちこちの研修会に出掛けることになります。

これって私にとっては嬉しいんですよ。勉強できるわけですから。でもね、おっさんの技術ばかり向上しても将来に繋がらないと思いませんか?もちろん学んだことはみんなに還元しますよ。それも義務ですから。
ただ、それだけで本当に彼らの力になりますか?自ら学んでそれを伝えて仲間と共有して初めて将来に繋がるんです。私はそう思います。

そしてそれはおっさんの役割ではなく、これからの世代の役割だと思うんです。
強制的に行かすことは簡単です。何度か声を掛けてそのうち3分の1は断るんですよ。

そんなことに休日を使いたくない。
平日だとしても仕事を休んでまで行くのは面倒くさい。そんな感じなんでしょうね。

愚痴ばかりこぼしてても仕方がない。そんな彼らを育てるのもおっさんの仕事なんだろう。
だったらどうしたらいい?

この世界ではそこそこ著名な先輩にそんな相談をしたことがあります。
『それは、やらすんじゃなく、お前がガンガン世に出て頑張れ。そういう姿勢って下の連中は見てるんだよ。そういう先輩に憧れて、自然に頑張るようになるんだ。お前がもっとやれ!』
と一喝されました。はい、その体育会系的な考え、とても共感できます。大好きな考えです。

研究発表の場はいくらでもあります。発表するには人より勉強しなきゃなりません。
これまで何度も発表してきました。それを認められて賞を貰ったり講演の依頼を受けたこともあります。現在だってチャンスがあれば研究発表してます。
周りの同職の方々にはそれなりに認めていただいていると思います。先輩のような全国的に見ても著名人というには程遠いですけど。
そんな努力(私的には楽しくてやっているだけなんですけど)は一向に下の者には響いてる気がしないのはなぜでしょう?

自分が若い頃はどういう教育を受けたか考えてみます。
研修会には強制参加、発表だって強制的。初めはそんなところからスタートしました。そのうちほんの少しだけ認められて業務に活かせるようになり、任せてもらえる仕事が少しずつ増えていくことが楽しく思えるようになりました。
私としては理想的な育てられ方だと思い諸先輩の方々にはとても感謝してます。

そんな先輩の背中を見て成長してきた私に今できることはなんなんでしょう?同じやり方をしているつもりですが、響かないのはなぜなんでしょう?

まだまだこれからなのかな?
このまま続けていていいのかな?

疑問だらけでこれと言った解決策は見つかりません。とりあえずは前を向いて、若い者を見捨てず継続して背中を見せて 教育していくしかないのでしょう。
頑張ろう!みんなで一緒に頑張ろう!

列車の中の個人的なつぶやきでした。

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