休日の朝
とある休日の朝。
その日、私にとっては休日だが 妻にとっては出勤日。
2人とも休日であれば、休日だけ早起きの3号ちゃんをなだめながらダラダラと布団の中で過ごす。
ほんと、休日に限って早起きなのはうちの子だけなんだろうか。
もうちょっと休日の朝をダラダラと楽しんでほしいものだ。
私だけ休日とはいっても、カレンダー上でも休日。にもかかわらず、なかなか起きない3号ちゃん。
妻は仕事なので早起きしてリビングへ。私はその様子を感じながら、3号ちゃんが寝ているのを確かめて目を閉じる。
それから間もなく・・・・・
さ、行かなきゃ!
小声でそう言いながら、一緒に寝ていたぬいぐるみたちを抱っこする3号ちゃん。
やっぱり起きていたのか!
そんな気はしていたが....
そっとしといた方がお得だと判断したのに(笑)
えー!?まだ寝ようよ
という私の言葉に対して、両手いっぱいにぬいぐるみたちを抱っこした3号ちゃんは、私の方を振り向きもせず、
いや行くよ。
一緒にいたいんだったら
ついといで
な、なんという扱いなんだろう。
お母さんが大好きなのは知ってる。
でも、だからといってお父さんを邪険にするのはどうかと思うよ。
『お父さんは勝手にして』みたいな扱いはあんまりだ。
おか~さ~ん
おはよ~♡
上機嫌で1階のリビングに下りる足音を聞きながら目を閉じる
いや.....なんか.....寂しい....
ついていきますよ!
一緒にいたいからついていきますよ!
駆け足で階段を下りる私。
とある休日の朝でした。
時は変わって、私が出勤日で妻が休日の朝。
早起きをして身支度をする私。
早く「おと~さ~ん、おはよ~♡」と、ぬいぐるみたちと一緒に駆け下りてこないかとウキウキしながら身支度をする。
だが.....いつまでたっても、我が家のリビングは私の身支度の音しか聞こえない。
ちょっとだけいつもより強めに足音を鳴らしてみる。
2階の寝室は静寂を保ち続ける。
いってきま~す
小声で家を出る悲壮感漂うお父さん。
家には人がいるのに、ちゃんと鍵を閉めて出掛けるお父さん。
ゆっくりおやすみ、女子チーム。
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