おもちゃのおっさん
とある少年団の練習終わりの一コマ
団員Aちゃん
「ねぇねぇ、なんで今日は帽子かぶってんの?いつもかぶってないじゃん」
そう、この日はたまたま帽子をかぶっていた。特に理由はない。
Aちゃんは、そんなことを言いながら私からサッと帽子を取り上げた。さすがミニバス選手、見事なジャンプだった。
団員Aちゃん
「あ!わかった!髪切って恥ずかしいんだ!」
そう、この日はたまたま床屋に行って散髪した後だった。特に理由はない。髪が伸びただけである。
ってか、恥ずかしいなら切らんわ!
団員Bちゃん
「あ〜、いるいる!そういう小学生!」
団員Cちゃん
「そういえば クラスの〇〇くんも、いつもそうだわ!」
と、小学生に言われた 笑
すっかり おっさんをガキ扱いするガキども。
団員Aちゃん
「こうかぶった方がよくね?」
団員Bちゃん
「いや、こうだよ」
団員Cちゃん
「いやいや、こうだって」
おっさんにいろんな(ふざけた)かぶり方をさせて大爆発している。
私は、ただただ中腰で動かないでいる。完全にガキどものおもちゃである。
散々おっさんを弄んで
「バイバイ」
ケツを叩いて笑いながら走り去るガキども。変な帽子のかぶり方をしたおっさんが佇む。
完全に弄ばれたおっさんに、3号ちゃんが近付いてきて背中をトントンと優しく叩いて慰めてくれる。
一人にしてください。
放っといて下さい。
余計に悲しくなるから。
いつもこんな感じでイジられております 笑
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