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自己紹介

こんにちは!
乗鞍の古本屋店主です。

私はこの春に高校生になり、その進学と同時に東京から乗鞍に引っ越してきました。
今までにも何度か、乗鞍に遊びに来たことはありました。
とはいえそれは2泊や3泊程度の滞在で、感覚的には「旅行」でした。
けれど、去年の夏に2週間ほど泊まる機会がありました。
2週間も泊まると、感覚は「旅行」から「生活」になっていきます。
その夏は、ちょうど中学卒業後の進路について考えている時期で、色々な学校を比較していたのですが、ふと「乗鞍に住む」という選択肢が脳裏に浮かびました。

乗鞍で過ごしていて一番強く感じたことは、時間の流れです。
たとえ1日のスケジュールが大して詰まっていなくても、なぜか1日が終わったときに「今日も充実していたな」と思えるのです。
東京で1日中ぼーっとした日は「ああ、今日も何もしなかった自分はダメだ…」と落ち込むのに。
その不思議に満たされた状態がなんとも心地よくて、本当にここに住めたら楽しいかもしれない、とどんどん想像が膨らんでいきました。

乗鞍には高校がないけれど、そもそも私は中学校にほとんど通っていなかったので通信制の高校に行くことを考えていました。
オンラインで学ぶことができるなら、世界のどこにいたってちゃんと高校生として生きられるのです。
どんな学校もあまりピンとこないでいたけれど、「乗鞍から通信で高校に通う」という道はとても自分にしっくりきました。

そうして、乗鞍に来て2ヶ月が経とうとしています。
4、5月の乗鞍はおもしろいです!
引っ越してきてすぐの頃は、まだまだ裸の木が多くて寒い場所だったのに、ある日気づいたら花が咲いていて、いつの間にか山も緑に光っていて、池では蛙が鳴いている…(蛙の鳴き声を聞いたのは人生初でした!楽器みたいでとてもかわいいです)
季節ってもっとグラデーションのように変わっていくものだと思っていたけれど、それは客観的に見たらの話であって、実際に季節の中に生きていると突然咲いたり鳴いたりする自然にびっくりします。

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学校生活も徐々に慣れてきました。
やっぱりオンラインなので若干の疎外感を抱いたりもしますが、自由な時間は多いので絵を描いたり読書したり、好きなことを謳歌できるのはよい点です。

古本屋を開きたいと思ったのは、自分自身が本が好きで、乗鞍にも読書を深められる場所があるといいなと思ったからです。
山というと、アウトドアなイメージがありますよね。
でも私は生粋のインドアです。
登山もできないし、スキーもできません。
だからと言って、そういう人が山に来ちゃいけないわけではないはずです。
本好きだって山の恩恵を受けたい。
鳥のさえずりを聞きながら、木漏れ日の下で読書しましょう!

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