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商業小説家を続けながら放送大学大学院を修了できた理由7か条 その7

 3週間ほど間が空いてしまいました。

その7 マインドマップを書く

 書きたいことについてマインドマップを書くという方法は知っていて『南都あやかし帖』構想時に活用したのですが、読んだ論文のマインドマップを書くという方法をTwitterで知り、実行してみました。
 確か@piyota0先生(リンク参照)のツイートだったと思います。間違いだったらすみません。
Molecular mechanisms of amyloid-β peptide fibril and oligomer formation: NMR-based challenges (jst.go.jp)

 ちょうど大学院の課題で、指導教授の指定する論文を要約するというものがあったのでマインドマップを書いてみました。使ったノートはマルマンのニーモシネ、リングノートA4サイズ方眼罫(N180A)です。
 

 この方式の何が一番良かったかと言うと、分からない用語を余白に書きこめたことです。単語帳などに書くよりも、論文全体を見渡せるマインドマップに用語の意味が書きこまれている方が便利です。

 自分の論文を書く時も、同じノートを使ってマインドマップを書きました。今でも残っているのですが、A4一枚に所狭しと横書きの吹き出しが並び、途中で思いついたことは吹き出しに寄り添うように縦書きで書いています。自由すぎですね。
 もちろん論文の下書きはマインドマップ以外にもあります。これも同じニーモシネ一枚です。縦半分に線を引いて、右半分は章立て、左半分は年若い知人に語りかけるようなセリフ形式で論文の内容を説明しています。

 今の自分は新作小説のアイデア出しにばかりマインドマップを使っています。とあるエッセイも、書き出しと途中の数行をA6サイズのメモ帳に書いただけで終わらせました。
 だけどこの文章を書いているうちに、小説ではない文章、たとえば論文やエッセイやnoteの記事についても、マインドマップを書かねばならない、という気になってきました。
 Twitterで田中草大先生がおっしゃった、粗いアウトラインから詳しいアウトライン、そして各項目を文章化するという方法に関しては、ほとんどやったことがありません。

 この記事に至っては、懐紙に「7 マインドマップを書く」とタイトルを書きつけただけで1ヶ月近く放置した後ぶっつけ本番で書いています。
 プロがこれではいけません。商業小説家を続けながら放送大学大学院を修了できた理由を語ってきたこのシリーズは、筆者の振り返りと反省で幕を閉じます。
 ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
 さあ、何のマインドマップとアウトラインを書きましょうか。

(注)
見出しの画像はメトロポリタン美術館が使用を許諾している画像のうち、葛飾北斎の習作です。画題は、中国大陸風の衣裳を着て梅の枝を持つ渡唐天神(ととうてんじん)のようです。渡唐天神は、菅原道真公が宋(時代が違う!)に渡って僧の弟子になったという伝説から生まれた図像です。北斎の研究熱心ぶりを感じました。

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