セルシード(7776)※1/23 更新
※本記事は2022/12/31時点の情報に基づく
※2023/1/23 最終更新
1 材料
・変形性膝関節症治療に関する同種軟骨細胞シート(CLS2901C/3相直前)の共同開発の提携発表の思惑
※同種細胞シート:患者自身の細胞組織を採取して製造する自己細胞シートとは異なり、他人から採取した細胞組織に より製造する細胞シート
※変形性膝関節症:国内潜在患者数3000万人であり市場規模が大きい
※変形性膝関節症に関する提携金額の規模
参照① 治療薬で457億円の事例
参照② 鎮痛剤で670億円超の事例
2 主なIR等
2022/12/23 同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験届の提出に向けた準備進捗
・共同開発の提携候補先との交渉を行っているため、治験届の提出が 2023 年春まで遅れる見込み
※治験は3相からスタート(下記決算説明動画参照)
2023/1/17 東海大学ニュースリリース 「変形性膝関節症の軟骨再生 同種軟骨細胞シートの有効性を臨床で確認 ~関節を温存する根本治療の実現に向け前進~」
・同種軟骨細胞シート移植の安全性・有効性を臨床で確認
3 イベントスケジュール
2023年春 同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験届(3相)提出
時期未定 同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の共同開発の提携発表
4 需給
(1)株式情報(四季報参照)
・発行済株式総数 22,511,000株
・特定株比率 8.9%
・浮動株数 20,507,521株
※第23回新株予約権(5,500,000株)が全て行使完了・市場売却された場合、発行済株式総数は27,659,419株
(2)取組状況
5 その他(変形性膝関節症の国内市場規模)
変形性膝関節症の国内市場規模については、潜在患者数3000万人、自覚症状有りで1000万人と、患者数ベースの市場規模は大きいが、ネット上では、金額ベースで算定しているサイトは見受けられない。
そこで、以下の一般的手術費用や再生医療での治療費のサイトを参考にざっくりと算出してみる。
保守的に、1000万人×数万円程度で算出しても、市場規模は数千億規模となる。
・変形性膝関節症の手術費用:25万円~186万円(保険適用有り)
・変形性膝関節症の再生医療による治療費:3万円~100万円(保険適用なし)
なお、共同研究先である東海大学の佐藤正人氏の発言を参考にすれば、1.4兆円程度の市場規模が臨める可能性がある(以下にmochihamotiya2さんのツイートを引用)。
ただ、ネット上の記事では、変形性膝関節症の世界市場規模を1兆円~1兆数千億で捉えるものもあるため、上記では保守的に国内数千億規模と考えた次第である。
6 類似相場(バイオの提携期待相場)
・オンコリスバイオファーマ
数百億の提携の思惑/約5か月で、実際の導出前に時価総額は約72億→580億に上昇(約500億分アップ)
・リボミック
加齢黄斑変性の治療薬(2相失敗)に関する提携イベドリで、約2週間で時価総額は約40億から100億に上昇(約60億分アップ)
・ブライトパスバイオ
提携準備の進捗により、約1週間で時価総額は約37億→170億に上昇(約130億アップ)
7 参照
・セルシード HP
・東海大学 HP
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