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結婚式で見えた景色

結婚式の約半年前、こんな記事を書いた。

https://t.co/EbBx9PUczE

要約すると、結婚式って主役2人とゲストがメインのはずが結局親のためのものになりがちだけど、自分たちらしい結婚式にしたいよねという意見を文字にしたものだ。

式場が決まってから約8か月の準備期間を経て、10月末に無事挙式披露宴を執り行った。Twitterにも書いたが、結果的に人生で一番緊張して(前日夜は気持ちも落ち着いていたつもりがベットの中で2時間くらい全く眠れず困った)、だけど人生で一番楽しい時間で、この日以上に幸せと思える瞬間ってあるのかなと思うくらい後悔のない楽しい時間になった。

今回のこの記事は、「友達そこまで多くないんだが結婚式盛り上がるかな」「自分たちだけでなくゲストが楽しんでもらえる結婚式ってどうすればいいんだろ」だったり、

上の記事を書いた時の私のように「親のため感を全面に押し出したくない。でもどうすれば良いのか」という懸念がある、挙式披露宴を挙げる予定のある方の参考になればという思いと、思い出として書いています。

人数の問題

私は友達の人数が多いタイプではない。だからこそ1人1人との関係は濃いという強みがあった。

招待状の返信期限が緊急事態宣言下、かつグループではなく個々で仲が良いため1人参加をお願いすることになった上司や友人も何人かいた。

それなのに新郎新婦招待客ともにやむを得ない事情の人を除き全員が出席の返答をしてくれ、1人1人との絆もより強くなったと思う。ゲストからいただいたメッセージ(ゲストカードの裏のメッセージ欄コメント)や式前後のやりとりの中でも、お互いに大切に思っているからこそメッセージのやりとりで互いの絆が垣間見えることが結構あって、それが嬉しかった。

結局、自分が好きな人はコロナ禍でリスクがあってもほぼ参加してくれて(不参加の場合も祝電や内祝い、前日に連絡をくれたり心配りしてくれて感謝しかない…)逆に自分が少し距離を感じる人は誘ってもリスクを回避しようと不参加を選択する傾向にあるように思う。(よく、コロナ禍の結婚式で人間関係の断捨離が出来たと聞くが、それなりの付き合いの人がコロナ禍で不参加を決めるのは至極当然のことで、結婚式をきっかけにそれが露呈するだけだよなと感じる)

私たちの挙式披露宴の参列者は親族あわせて50名弱。新郎新婦ゲストの割合は半々。インスタでゲスト80名とか100名以上招待しているという人も話も聞き、50名は少ない方かなと思ったが、実際のところ会場の雰囲気、規模と演出次第で人数の少なさはカバーできることが今回式を挙げてみて分かった。披露宴会場の最大収容人数は120人くらいだったと思うが、10テーブルでテーブルラウンドをする時にもちょうどいい規模感だった。

参列いただいたゲストからも「え、もう少し人数居そうな雰囲気だった!」と言われるくらいちょうど良い人数で盛り上がったので、親族を除きしがらみを気にしなくて良ければ「新郎新婦にとって大好きな人、本当に感謝を伝えたい人」を招待すると「え、不参加多くない?」と落ち込むこと機会も少ないはず。そして人数が少なくても問題なさそうな規模、雰囲気の会場を選ぶのが良さそう。

2次会はもちろんやっていない。私のおもてなし方針「ゲストに楽しんでもらうこと」を考慮すると2次会でゲストに心から楽しんでもらうことって経験上難しいと個人的に思ったのと、最低限大好きな人に結婚式で感謝の気持ちを伝えられれば満足だったからだ。夫も身内+ごく親しい人で開催できればというスタンスだったので2次会はやらないという決断に至った。(しかしながら、結婚式呼んでほしかったと言ってくれる人も幸い何人かいたので、そういう人も結婚式に招待すれば良かったかな、という後悔は少しある)

親のための挙式披露宴?

上述した前の記事に書いたように、私は親のための挙式披露宴、という形式にはどうしてもしたくなかった。親だけでなく、家族含めゲストに感謝の気持ちを伝えるものだと考えていたからだ。(一応お伝えすると、別に親から変な圧力をかけられていたわけではない。ただ結婚式ってそういうものでしょ?の世間一般の風潮という圧力に負けたくなかった)

花嫁の手紙も会場では読まずに渡すだけで良くない?と思っていたのだが、新郎が花嫁の手紙はやるべきだ、とわりと強く思っていたため、下書きを書くことから始めた。

私の親との関係性だが、特に父親に関してだが、好きよりもむしろ嫌いが先行していて、もちろん良い面もあるが悪い面もあり、みんなの前で花嫁の手紙を朗読するからといって良い面だけ切り取って伝えるのは何か違うと思っていた。

そこで、「両親だけでなく家族、ゲストに向けて書く(花嫁⇔ゲスト+家族)」「悪い面もやんわりと暗い雰囲気にならない程度に、けど相手には理解してもらえるニュアンスで文字にする」ことにした。

起承転結で言うと、

・起と結でゲストに向けた感謝の気持ちをよくある花嫁の手紙定型文より濃いめに出す(上司や友達、といった固有名詞を出す)

・承と転では父、母、妹、そして新郎家族に向けてメッセージを伝える

という仕立てに。花嫁の手紙 例文 とググるとわりとゲストの事は書かずに両親のみ(+新郎)に向けた内容が多かったが、偽りない思いを伝えるために上記のような構成にしたところ、それなりに感動要素もあり、家族にもゲストにも率直な思いが伝わる内容となり「花嫁⇔両親」の要素を薄め全体に気持ちを伝えられる内容になって満足している。

※花嫁の手紙はさらっと書きましたよ的な伝え方をしているが、下書きを書いてる時点でも泣いたし、私はめちゃめちゃ涙もろいので当日冒頭にゲストへ感謝の気持ちを伝える時点で号泣しました

ちなみに、人前式だったのでバージンロードを父親と歩かないという選択肢は出来たが、父親が出席しているのに歩かないのは違和感もあるし、最後くらいいいか、と思いバージンロードも父と歩いた。

また、挙式披露宴の中で全体的に親族の要素がどうしても薄まってしまうと思ったので、プロフィールムービーの中で親族との写真の一部を盛り込み、ちらっとでも話題に出るようにした。

ゲストに楽しんでもらうには

今まで挙式披露宴に出席していて思ったことは、新郎新婦の元へゲストが行くことはあっても、逆のことをする時間やゲストと交流できる時間ってテーブルラウンドくらいで、あんまりないな〜ということ。高砂にゲストが来てもらうだけでなく、こちらからのメッセージとしてゲストとの関係性を挙式披露宴中も深められる演出をしたいと強く思っていたので、なるべくゲスト参加型の仕立てにした。招待状同封の返信ハガキにゲストが思う新郎新婦に対するとある内容を書いてもらい、当日待合室で展示する演出を取り入れたり、人前式で使う結婚証明書に待ち時間でゲストがサインしてもらったり、ドレス当てクイズでペンライトを振ってもらう、席札にメッセージを書く、ドレス当てクイズ当選者に豪華景品プレゼント…などこれまで新郎新婦がやってきた演出の多く+自分たちらしい物語を感じる演出を盛り込んだ。その分準備はものすごく大変だったが、私たち夫婦の良い思い出になったし、ゲストにも楽しい時間をシェア出来ていたよういやって良かったと感じている。

まとめ

私が考えたこと、やってきたことをまとめるとこんな感じだ。

・友達少ない人は…大好きな人しか呼ばない 人数の少なさは会場と演出でカバー
・親のための結婚式にしたくないなら…花嫁の手紙も含めてゲスト全体に感謝の気持ちが伝わるような演出を
・ゲストに楽しんでもらいたいなら…新郎新婦⇔ゲストとのつながりを感じられる演出を

参列者50名弱なら人数全然少なくないじゃん、だったり演出にお金かけてるんだろ、みたいな意見もあると思うが、準備に時間はかかったものの低価格高品質で用意できる会場、業者さんにお願いしたので、結婚式でかかる総予算よりは低めの総額で手配できた。(でも準備は色々な業者を調べて、やりとりしたので本当に大変だった)

最後に、これまでゲストのことしか書いていないが、新郎との絆も深まったと思う。私の夫も例の如くなかなか進んで準備をしてくれず「私ばっかりじゃん!」「こだわりたい人がやればいいじゃん」とぶつかり何度も結婚式の準備中に喧嘩をしたが、夫もしぶしぶ私に巻き込まれつつ準備を進める中で、挙式披露宴後のゲストからの祝福や喜びのメッセージや自分の体感ふまえて「大変だったけどやって良かった」と思ったらしい。そして大変なことを2人で乗り越えた経験が出来たので、達成感と「これからも夫婦で頑張ろう」といった空気感をより結婚式後は感じるようになった。



これから挙式披露宴予定の方はこだわればこだわるほど準備は大変かと思いますが、こだわるからこそ思い出も楽しさも当日返ってくるので、ぜひ準備頑張ってください!



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