ハナレノエデン(無印)完成後記録その1

残しておいたほうが良いと聞いて

 X(旧Twitter)で同人などの個人作品においての記録というのはそれのファンにとって大変需要のある物だという事。作者本人の今後の創作においても貴重な物になるというのを見て、書く事にした。2021年5月公開と、もう2年半前の作品だが、当時の思いやアイデアなどを覚えている限り書いていく。今回はその1という事で、あんまりディープな事は書かずさわりの部分だけ、その2以降で細かい所を語ろうと思う。

ハナレノエデン(無印)とは

 私、江ノ島ロッキがRPGツクールMVTrinityを使い制作したRPGである。私のYouTube配信の視聴者の皆さんから貰ったアイデアをひたすらに詰め込む事をメインコンセプトとした、ややカオス(当社比)なゲーム。私自身がモデルの主人公エノシマンが、視聴者がモデルの仲間や装備、アイテムと共に、視聴者が考えた敵モンスターを倒しながら、冒険を進めていくといったもの。説明をさせて貰ったが、この記事を読んでいるのはそんな事知ってる既プレイ勢か私の知り合いがほとんどだろう。

制作のきっかけ

 ご存じであろうが、RPGツクールというのは「誰でも簡単にRPG」が作れる事が魅力のゲームを作るゲームである。しかし、ハナレノエデンを作る為に使ったRPGツクールMVTrinityは、ツクールなのにゲームが作れないという事で話題を呼んでいた。調べて貰えれば分かるとは思うが簡単に言うと、画面を移動するごとに10秒ほどロード時間があり待たされる。その上、UIが直感的でない。そして最も致命的なのが、バグが大量にある事である。それもモンスターとエンカウントした瞬間ゲームが動かなくなる。突然Switchがエラーで落ちるなど、終わっているバグばかりである。こんなものでRPGを作るのは一種の苦行であろう。しかし、当時の私の感性は今よりも非常に異常であり、あえてこれでゲームを作ってやろう(???)と意気込んだのがきっかけである。アホである。そもそも謎の探求心で当時、中古でも3000円前後したこのゲームを買っているのがおかしい。そんな考えが、私のゲーム制作沼の第一歩となった。

配信でのアイデア会議

 本格的な制作を始める前に、まずは私がYouTube配信にて視聴者からアイデアを募っていった。視聴者がモデルのキャラクターの性能や要望をそのモデル本人に聞いて行く。仲間か敵か、あえて村人モブNPCを希望する方もいた。装備している武器や能力、言わせたいセリフなどを聞き、落とし込んでいく。自由に決めて良いと言う方のキャラクターは、私が独断で決めていった。最初はとにかくキャラクターを固め、そこからシナリオを作っていった(気がする)。その後は、アイテム、モンスターのアイデアをどんどん出して貰った。配信コメント欄でのブレインストーミング的な奴である。名前と軽い設定をどんどん出してもらい記録し、後から私が細かい性能や数値、アイテムアイコンやグラフィックを決めていった。(ツクールに元々ある画像素材から選んだ)視聴者それぞれの意見に独創性があった。その結果ハナレノエデンの世界観をカオスで不思議、魅力的な物にしたのだろう。(冷静にツッコミどころも沢山あるがRPGなんてそのくらいの方が楽しい)

次回予告

今回はその1という事で本当に最初の最初、制作開始辺りの所までの記録をしていった。第何回まで続くか分からないがその2以降は以下の内容を書く予定だ。(多分その3~5くらいまで続きそう)
・ゲームバランス(難易度やプレイ方針)について
・世界観、ストーリー構築
・モンスター、アイテムの設定
・制作中に考えていた事
・得られた知見やアイデア
・困った事、葛藤した事

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