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推してみる Vol.2

 最近音楽の話を書いてないので、書こうかな、などと思い、私が独断と偏見で推したい、主にインディーズアーティストの音源等について書く第2回をやろうかなと。

 さて今回推すのは以下の2組です。

1.sitaq
2.大石晴子

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1.sitaq 
 このバンドに出会ったのは去年の年末あたりで、何で聴こうと思ったのか、その発端に心当たりがありすぎてはっきりと覚えていない。あ、シタクと読むのです。支度という意味も含むようで、クレジットにも記載されている。名古屋出身の4人組で、現在も名古屋を拠点に活動されているはず。

 曲によってボーカルが変わる。歌っているのが男性と女性なので、とても色彩豊かな感じがあって、同じバンドの曲だけど、ちょっと違う雰囲気が出る。懐かしいけれど、古いのではなく、現在に昇華されたノスタルジックとでも言えばいいだろうか。

 今回紹介するアルバムは、去年11月に出た「persons」だ。 「persons」は、全体的にゆったりとした時間が流れるような、昼下がりみたいなアルバムで、1曲目の『着膨れのこどもたち』の歌詞に、“くるりを聴きながら”とあるのが、なんともツボである。嫌でも耳に入って残るというか。
 個人的には5曲目の『persons』が好きだ。“吹き出しの中を空けたままどこへ行くの”と“ああ 模様みたいで綺麗でしょ ほどけては絡んだ僕らはまだ”ってところが、上手く説明できないけど、いい。
コーラスが曲ごとに凝っていてとってもいいのと、曲の構成にバリエーションがあって、そこも楽しい。ライブを見に行きたいバンドの1つでもある。

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2.大石晴子
 大石さんとの出会いは、去年の9月だった。アンテナのライター峯さんのインタビュー記事だった。それをたまたま読んだら、大石さん自身がバインファンだと語ってらして、速攻聴かなくては!!となったのだ(インタビューでは『リトル・ガール・トリートメント』を学校で歌っていたと確かあったはず)。それで、最初はYouTubeでモナレコードで歌ってる動画を見て、もうもう最高だ!!となったのだ。

 今回紹介するのは、去年8月に出た「賛美」。すぐにでもアルバムを買って聴きたかったのだけど、通販をしているところが最初は限られていたこともあり、先にSpotifyで聴いたのだ。もうこれはCDを買うなってなって、今年の1月まではタワレコで通販では買えなかったのもあって、たまたま法事で帰省した時に大阪で買ったのだ。
 文句の付け所なんて、1つもないくらいに好きなのだが、なんといっても大石さんの声がとても好きだ。特にファルセットの出し方とか、高音と普通の声との入れ方のバランスが心地良すぎる。それをより体感できるのが『肌』だろうか。ラストのあたりが、たまらないのオンパレードだ。

 歌詞も好きな部分がたくさんある。『strings』の“見渡せば滾る季節に むせてしまう 千切れてしまう予感には 目を閉じたままでいい”や、『怒らないでね』の“糸をよるように指先こすり 勘が悪い私はまた 何を祈りそびれたろう”や、『食卓』の“香りが立ち込めていた そこかしこで”など、もう全部いいから抜き出したら全部書いてしまいそうだから、このくらいで控えておくけれど、本当に「賛美」は、私にはたまらないアルバムなのである。できたら、バイン好きで聴いたことないって人には是非とも是非とも聴いてもらいたい。どうか、いつか対バンしてくれますように!!(去年の10月、バインの六本木ライブにて、バインの皆さんに挨拶されてたので、すんごい期待しているところである)


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