「論理的に考える力が身につく本」 出口汪(著)



1限目
・「模範型」から「創造型」への変化。コンピュータ(AI)ができる模範ではなく、できない創造(考えること)が求められる。
・「説得力」のある説明、企画書は客観的にみて理解できるかの視点を持って検討すること。自分の感情や意見を相手に理解してもらおうという「他者意識」をも 持つことができれば論理力は身につく。
・就職面接では単なる「自己アピール」ではなく、相手の求めている人物像、社員像に「自分」という存在を当てはめていく作業(この人となら一緒に働きたいと思わせる)。
・「根本のところではわかり合えていない」という他者意識。

2限目
・人間は基本的に「主観」でしかものを捉えることができない(同じ対象物でも感じ方は人それぞれ異なる)。日常生活の中で、他人はどの角度から見えているのだろうと考えてみる必要がある。
・仕事ができる人とは、売り込みが上手い人ではなく、製品のことをよく理解して、「相手がどんなものが必要なのか、相手のメリットを提案できる人」。
・論理の基本は、①イコールの関係、②対立関係、③理由づけと因果関係
→①具体的なものから一般的なものを求めること(帰納法)、一般から具体を求める思考法(演繹法)。共通点を抜き出し、自分の意見を述べ、それから自社や他社の似たような事例をあげる。その結果、考えが正しいことを証明する。
→②対立するものをあげて、自分の考え方を際立たせる(過去の事例との違いなど差別化を図る)。
→③具体例がなぜ証拠となるのかの理由づけ

3限目
・1日5分の新聞で思考力を磨く(各紙のコラム欄はベテランの記者や論説委員が独自の視点から執筆しているため、論理力がある)。
・見出し→筆者の主張→論理的構造(具体例や理由づけ)を読み取る。
・接続詞を意識して先の展開を予想する。また、最初の文章だけで文章全体の論理構造もわかる。
・小説を読むことは論理力を育むために欠かせない「他社意識」を養ってくれる。
・新書は新聞の次のステップとして有効

4限目
・話の順番や論理構造を意識する。「話題」を変える際にはシグナルを送る。
・就職面接やプレゼンは一種の「会話」であるため、キャッチボールが重要。
・要点を一つに絞って話し、いくつかテーマがある場合には順を追っていき、一つのテーマが終わってから別の話題に移る。
・「つまり」はイコール、「しかし」は対立関係、「したがって」は因果関係「なぜなら」は理由づけ。
・人を引き込む話し方は、①第一声を大切に、②前置きは短くし、形式的な挨拶や常套句は避ける、③上手に間をとる

5限目
・話す場合と異なり、書く場合には主張を最後にし、読み手を最後まで引っ張る。
・文章の基本は「主語」と「述語」

6限目
・記憶に残すためには「実際に使ってみる」ことが大事。弁護士が難しい法律の条文を忘れないのは仕事で使っているから。
・①一度どこかでみたことがある、②理解している、③反復し、定着させる、④使いこなす

7限目
・今の時代は企業も個人も「独創性」が求められる。
・考える力=論理力+想像力

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