【横山大観】 絹本・彩色 「静波」 査定 鑑定 買取 致します
横山大観
静波
絹本・彩色 26.9×33.7cm
◎ 横山大観の芸術
横山大観（1868年11月2日 - 1958年2月26日）は、日本画の革新を追求した画家で、特に「朦朧体」と呼ばれる独特の画風で知られています。彼は茨城県水戸市に生まれ、東京美術学校（現・東京芸術大学）で岡倉天心と橋本雅邦に師事しました。
横山は、1898年に岡倉天心と共に日本美術院を創設し、新しい日本画の創造に取り組みました。彼の「朦朧体」は、伝統的な線描を抑え、色彩の濃淡で形態や構図を表現する技法で、当初は批判を受けましたが、次第に評価を得るようになりました。
代表作には「生々流転」（1923年）や「霊峰飛鶴」（1952年）、「夜桜」（1952年）などがあり、特に富士山を題材にした作品は、生涯に約1500点も描かれました。これらの作品は日本美術院の再興に尽力し、国内外で高く評価されています。
横山の作品は、琳派の影響を受けた装飾的な画風や、西洋画の技法を取り入れた独自の表現が特徴です。また、彼の作品は日本の伝統美を現代的に解釈し、詩情豊かな風景画として多くの人々に愛されています。
彼は1937年に第1回文化勲章を受章し、その後も多くの賞を受け、日本画壇の重鎮としての地位を確立しました。晩年まで精力的に活動を続け、1958年に亡くなるまで、日本の美術界に大きな影響を与え続けました。
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