【海老原喜之助】 油彩 「馬小屋」 査定 鑑定 買取 致します
海老原 喜之助
馬小屋
キャンバスに油彩 24.2×33.5cm
◎ 海老原喜之助の芸術
海老原喜之助（1904-1970）は、鹿児島県出身の洋画家で、エコール・ド・パリの一員としてフランスと日本で活躍しました。彼の作品は「エビハラ・ブルー」と呼ばれる鮮やかな青の色彩が特徴で、特に馬をモチーフにした作品が多く見られます。
海老原は1922年に上京し、川端画学校で学んだ後、翌年にフランスに渡り、藤田嗣治に師事しました。彼の初期の作品はフォービズムの影響を受けたもので、特に青と白の色調を基調とした雪景色の連作が高く評価されています。
1935年に帰国後、独立美術協会の会員となり、彼の作品「曲馬」は日本の洋画壇に新風をもたらしました。戦後はさらに抽象的な表現に進み、モザイク状の色彩配置や単純化された空間構成が特徴となりました。
海老原は多くの展覧会で受賞し、その中には1959年の第5回日本国際美術展での最優秀賞や1964年の芸術選奨文部大臣賞があります。また、彼の作品は国内外の美術館に収蔵されており、東京国立近代美術館や熊本県立美術館、鹿児島市立美術館などに所蔵されています。
彼の晩年には、日本アンデパンダン展や日本国際美術展、現代日本美術展などに出品し続けました。海老原の作品はその独自の色彩感覚と構成力で、今もなお多くの人々に感動を与え続けています。
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