【岡田三郎助】 油彩画 「西洋婦人」 査定 鑑定 買取 致します
岡田 三郎助
西洋婦人
1901年 キャンバスに油彩 39.3×28.2cm
◎ 岡田三郎助の芸術
岡田三郎助（1869年2月22日 - 1939年9月23日）は、明治から昭和にかけて活躍した日本の洋画家であり、特に女性像の描写で高く評価されています。彼は佐賀県に生まれ、東京美術学校（現・東京芸術大学）で洋画を学び、黒田清輝やラファエル・コランの指導を受けました。1896年には白馬会の結成に参加し、フランスへ留学してラファエル・コランに師事しました。この留学経験が、彼の作風に大きな影響を与えました。
岡田の代表作には、「婦人像」（1907年）や「あやめの衣」（1927年）、「水浴の前」（1916年）などがあります。これらの作品は、彼の特徴である優美で典雅な画風と、光と影の繊細な表現が見事に融合しています。特に「婦人像」は、東京勧業博覧会で1等賞を受賞し、その美しさで広く知られるようになりました。また、「あやめの衣」は、ポーラ美術館に収蔵されており、豪華な着物をまとった女性像が描かれています。
岡田は帰国後、東京美術学校の教授に就任し、多くの後進を育成しました。また、文展（文部省美術展覧会）の審査員を務めるなど、日本洋画界の発展に大きく貢献しました。彼の作品は、装飾的で色彩豊かな裸婦像や風景画が多く、その中でも特に女性像において「婦人像の岡田」として高い評価を得ています。
岡田三郎助の作品は、東京国立近代美術館、アーティゾン美術館、ポーラ美術館などに収蔵されており、その芸術的価値は現在も高く評価されています。また、彼の影響を受けた多くの画家たちが後に続き、彼の遺産は日本美術界に深く根付いています。
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