【小原 古邨】 版画 / 木版「瑠璃鳥二羽と南天」 査定 鑑定 買取 致します
小原 古邨
瑠璃鳥二羽と南天
木版
36.3×24.1cm
◎小原 古邨の芸術
小原古邨（1877-1945）は、明治末から昭和初期にかけて活躍した日本の木版画家で、特に花鳥画の分野で卓越した技術を持つことで知られています。金沢に生まれた古邨は、若い頃に上京し、日本画家の鈴木華邨に師事しました。彼の作品は、日本の自然と生き物を細やかに描写することに注力しており、そのリアルでありながら詩情豊かな表現が特徴です。
古邨の木版画は、浮世絵の伝統を受け継ぎつつも、新しい技法や表現を取り入れて制作されました。彼の作品には、江戸時代から伝わる「きら摺り」や「あてなしぼかし」といった技術が用いられ、特に鳥や花、昆虫などの自然の細部に至るまでが見事に表現されています。これらの技法により、彼の作品には独特の質感と深みが生まれています。
古邨の作品は、当時の日本国内ではあまり知られていませんでしたが、欧米では高く評価され、多くのコレクターに愛されました。彼の花鳥画は、自然の美しさと生き物たちの生命感を見事に捉えたもので、特にヨーロッパやアメリカで人気を博しました。彼の作品は、現在も国内外の美術館やコレクションで見ることができ、近年では日本でも再評価が進んでいます。
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