【山川秀峰】 日本画 / 絹本・彩色「あで姿」 査定 鑑定 買取 致します
山川 秀峰
あで姿
絹本・彩色
51.2×57.5cm
◎山川 秀峰の芸術
山川秀峰（1898-1944）は、日本画の世界で美人画や舞踊画を中心に活躍した画家です。彼は京都に生まれ、鏑木清方の門下で学びました。清方の影響を強く受け、上品で洗練された美人画を多く手がけましたが、その作品には独自の感性が色濃く反映されています。
山川の作品は、伝統的な日本美術の要素を取り入れつつも、舞踊や劇場の場面を描くことで、動きのあるドラマチックな表現が特徴です。特に「序の舞」（1932年）は、彼の代表作の一つであり、帝展で高い評価を受けました。この作品では、舞踊の瞬間を見事に捉え、絹本に施された繊細な色彩と構図の美しさが際立っています。
また、彼は新版画にも取り組み、その中でも「婦女四題」シリーズは特に有名です。このシリーズでは、季節の移り変わりとともに描かれる女性たちの姿が、緻密な技法と豊かな色彩で表現されています。山川の作品は、絹本や紙本に描かれたものが多く、美しさと同時に彼の卓越した技術が感じられるものばかりです。
短い生涯の中で数々の名作を生み出した山川秀峰は、日本美術の伝統を守りつつ、新しい表現を模索し続けた画家でした。
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