性加害シーンのあるアニメによるトラウマ

小さなころ、あまりかまってくれる人がおらず、アニメをテレビをよく見ていた。そのときに、アニメで女性をモノとして扱うような卑猥なシーンがかなりあり、私の自我の発達にとても悪い影響を及ぼしたと思う。

私がアニメの性加害シーンにショックを受けていても、周りの大人は誰一人、これは性加害というものだと説明してくれなかった。なので、性加害を性加害とカテゴライズできず、ずっと自分の中の違和感を押し込めてきた。そして、「女性はモノとして扱われるもの」と刷り込まれ、自分をモノ化するように成長していった。

小さなころの自分がショックを受けたシーン

ドラえもん・・・のび太がしずかちゃんのお風呂を覗くシーン
三つ目が通る・・・主人公が少女のスカートの中に顔をうずめるシーン
ドクタースランプあられちゃん・・・のりまきせんべえが、ミドリさんという女性の「パンティー」に興奮するシーン

これらのシーンは、小さい私を、何故こんなシーンを白昼堂々と放映するの?!という混乱におとしいれた。そしてその混乱から抜け出すための回答は、周囲の「権威」や「偉い人」は誰一人提供してくれなかった。

周りの大人たちはみな、そういうシーンを「コメディ」としてとらえていたように思う。のび太を含め性加害をする男性たち一様に、(自分の自分勝手な性的欲求が満たされたたとき)にやにやと笑っており、視聴者もにやにやと笑うことを期待されているようだった。

もちろん、女性が性被害を受けるシーンにコメディの要素など一ミリもない。性加害・被害シーンが「笑えるシーン」「なごむシーン」というのは、男性社会が作り上げた定義だ。私たち女性は、男性マスメディアから、「たいしたことじゃない」「誰でもやっていること」というメッセージをこんな小さなころからアニメを通して送られている。性加害・被害を深刻に受け止めないように、こんなに小さなころから刷り込みを受けていたのだ。

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