性加害者である実父との断片的な記憶

私は子供の頃、父から性虐待を受けていた。
その多くは私が夜眠っているときに行われたものだった。
父は仕事で朝早く家を出て夜遅く帰ってくるので、起きているときに父と一緒にいた時間は少ない。以下、父との断片的な記憶。

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子供の頃ピアノの練習をしていたら、後ろで父が「下手下手」と言ったので、ぎょっとした。そんな子供じみた揶揄は、いい大人が口に出す言葉ではない。
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父親は酔っぱらって、ペットの猫を虐待することがしばしばあった。猫の首根っこをつかんで自分の顔の高さまで持ち上げ、プーッと口に含んだ酒を猫の顔に吹きかける。当然猫は嫌がって逃げようとする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー小学生低学年の頃、帰り道を一人で歩いていたら、後ろから車がすーっと近づいてきた。ひどい恐怖を感じた。
父の車だった。父が恥ずかしそうなニヤニヤしたような表情で窓から顔を出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー小学生の頃、家族で海に行った。スクール水着を着て父におんぶをしてもらった。父の背中に自分の胸を押し付けて、甘酸っぱい性的な気持ちになっていた。今振り返ると、性的虐待してるときだけが父が私に興味を持ってくれたので、誰かを性的な目で見ることが「愛情」だと刷り込まれて、父に甘酸っぱい性的な気持ちを抱いたのかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー父親がソファに寝転がって、疲れているから電気マッサージ機をふくらはぎに当ているように言われた。言われた通り当てたが、父のスネ毛が、とても気持ち悪かった。
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父親は私を罵るばかりで一切情緒的な支援を与えなかったくせに、母との関係が悪くなると、子供たちを集めて自分語りを始めた「お父さんがお母さんと出会ったのはうんぬん。。。」恐らく子供に自分の心情を分かって欲しかったのだろうが、普段子供の心情を傷つけることばかりしていて、でも自分は子供に分かってもらいたいなんて大変自分勝手だと思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー高校生の頃父の会社の飲み会につれていかれた。父の隣に若い女性が座っていてミニスカートをはいていた。その女性が立ち上がったときに、父が頭を曲げてスカートの中を覗きこんだ。痴漢行為だ。私はそれを見ながら何も言えなかった。そして父の行為を誰にも話せなかった。
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高校生の頃に、父と父の会社の人たちとバンドを組んでいた。ある日私の予定を確認せずに、父がバンドの練習日を勝手に決めてしまった。私は父から練習日の連絡があった際、なぜかものすごい恐怖を感じて、自分の本来の予定をキャンセルしてでも父に合わせないといけないと感じた。(今振り返ってみると「恐怖」というemotional flashback (感情的なフラッシュバック)が起こっていたのかもしれない)
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大学生の頃、ある男性に一年程性虐待をされていたが、私はそれを性虐待と
認識できず、付き合っていると思い込んでいた。ある日実家に帰ったとき、父親にその男性と同棲したいと言った。私は父に焼きもちを焼いてもらいたかったのでそういう発言をした。父からは、「そんなもん(=同棲)、駄目に決まってる」と言われた。私の中には、父を毛嫌いして軽蔑する自己と、父に構ってもらいたい・自分に注意を向けて欲しい自己の両方がいた。
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