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トランプ大統領の再選確率を調べてみた

様々な予測プラットフォームで算出されている、「2020年大統領選でのトランプ大統領の再選確率」をいろいろ調べてみました。

さまざまな専門家などが選挙について意見を述べていますが、結局のところ現在どちらが優勢なのでしょうか?

予測確率まとめ

今回は「再選確率を%で表現している」予測プラットフォームをまとめました。専門家や有識者がテレビ等で述べるような「〜〜が勝つ可能性が高い」といった予測ではなく「トランプ氏が再選する確率はXX%」と表現できるものだけをまとめています。

まとめた予測プラットフォームは以下の通りです。

予測市場:Omen、IEM、Hypermind、Smarkets
Opinion Pool:PredictionGeeksMetaculus、GoodJudgement
ツイート解析:Kcore Analytics
ブックメーカー:William Hill、bet365
独自モデル:The EconomistFiveThirtyEight

各プラットフォームでの予測確率をまとめたのが下の図になります(ただし9/3作成時での予測値になります)。

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現在のところ、多くの予測プラットフォームで再選する見込みは小さいと見られているようですが、50%近くで予測しているものもあり、未だ不明瞭と言えるでしょう。

各予測プラットフォームでの予測手法

予測市場:Omen、IEM、Hypermind、Smarkets

Omenはブロックチェーンを利用した予測市場です。ブロックチェーン上の予測市場としては他にAugurなどが有名です。IEMはアメリカで唯一、法定通貨での取引を認められている老舗の予測市場で、主に学術研究目的で運営されています。

予測市場は集合知を用いて予測を行う手法です。リアルマネーを用いて実現結果に紐づいた証券を取引します。取引によって形成された証券価格が出来事の発生確率を表します。予測市場での政治予測は1980年代から行われており、その予測精度は多くの研究で認められています。

予測市場の詳しい仕組みについてはこちらを参照してください。

Opinion Pool:PredictionGeeks、Metaculus、GoodJudgement

PredictionGeeks、Metaculus、GoodJudgmentではユーザー予測の平均値もしくは中央値しか分かりませんが、裏では独自アルゴリズムで予測値を算出しています。

Opinion Poolも予測市場と同じく集合知を用いた予測手法です。予測市場とは異なり実際にユーザーが自身の金を賭ける訳ではなく、その意味ではユーザーのインセンティブが弱いと言えるかもしれません。しかし、これらのサービスはコミュニティを重視しており、ユーザー間の情報共有などが可能で実際には予測精度も高いです。

Opinion Poolの詳しい仕組みについてはこちらを参照してください。

ブックメーカー:William Hill、bet365

William Hillとbet365はどちらも大手ブックメーカーです。ブックメーカーは一般的に運営企業が様々な情報を勘案してオッズを作成します。その点では専門家による予測と言っていいかもしれません。

独自モデル:The Economist、FiveThirtyEight

両者共に世論調査や各種データを用いています。ざっくりとは両者とも、最初に複数の世論調査の重み付け・調整を行い、人口統計や経済データ等と組み合わせて予測を行います。そして世論変動などの不確実性を考慮したシミュレーションを行い予測値を算出します。より詳しくは下記の記事を参考にしてください。

さいごに

このnoteでは様々な予測プラットフォームで予測された「トランプ大統領の再選確率」をまとめてみました。これらはあくまでも9月3日時点での予測値であり、今後もレポートしていきます。

今回調べた予測の多くではトランプ氏の再選確率は低くなっていますが、0%と予測されていない限り「再選の可能性はある」ということを意味しています。

最後に上に挙げた予測プラットフォームの中で、PredictionGeeksだけが日本で運営されているものです。また、日本で唯一の集合知予測を行っているサービスです。政治経済やテクノロジーの予測を行い、予測精度が高いユーザーには賞金のチャンスがあります。興味がある方は是非ご参加ください!



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