3/21麻雀最強戦観戦記振り返り「責任」

麻雀最強戦・3/21に行われた「女流チャンピオン決戦」決勝卓の観戦記を書きました。

最後の最後までもつれた白熱の戦いの振り返りに、ぜひご一読ください。

一番勝ちたかったのは

決勝卓は、全員が日本プロ麻雀連盟所属のプロとなった。

そのうち黒沢咲プロ・二階堂亜樹プロ・魚谷侑未プロの3人はMリーガーというだけでなく、過去にタイトルを獲り、自団体のリーグでも上位に位置する。

その3者と相対する川原舞子プロは、女性プロのリーグタイトル「女流桜花」を獲得したとはいえ、3人と比べれば知名度・人気・実績、全ての面で圧倒的に劣ることは否めない。

そんな川原プロにとって今回の麻雀最強戦は、麻雀プロとしてさらなるステップアップを果たすための、千載一遇のチャンスだった。

Mリーガーの3人に関しては、ここでの勝ち負けが将来に及ぼす影響は、それほど大きくないだろう。

しかし川原プロの場合、ここで勝つか負けるかは麻雀プロとしての今後のキャリアを大きく左右する。

Mリーガーの引き立て役に終わるのか、それともMリーガーを食ってスターダムへとのし上がるのか。

4人が一様に強い思いを持って臨んだ戦いだが、中でも一番勝利に執着していたのが川原プロだったと思う。

取り上げる局面

実は、この日は最強戦にかぶる時間で別の仕事が入っていた。

担当が決勝卓なのでうまくいけばすんなり見られると思ったのだけど結局終わらず、チラチラ見ていたとはいえ、専念できるようになったのは東3局くらいから。

序盤のメモを取っていなかったので、結局試合中はそのまま観戦し、終わってから試合を見直しつつ局面をピックアップする形にした。

選ぶべき場面としてオーラスの2局は確定、あとは黒沢プロと魚谷プロが大きくアガった局を選び、数多くあった流局は全てカット。

ポイントはだいぶ絞ったが、それでも結構なボリュームにはなった。

ただ、伝えるべき場面は伝えられたと思う。

女王の責任

川原プロは勝利者インタビューなどで「団体を背負って」という言葉を繰り返していた。

おそらく女流桜花としてこの舞台に立っていなければ、一介の麻雀プロのままだったなら、そんな言葉は使っていなかったと思う。

立場が人を作るというが、女流桜花というタイトルを獲ったことで、川原プロの中に何らかの自覚・責任感のようなものが芽生えたのではないだろうか。

そして、それはとても素晴らしいことだと思う。

僕は以前の川原プロを存じ上げないのだけど、インタビューを聞いていて、なんとなくそんなことを思った。

日吉さんの実況

今や麻雀最強戦の名物の一つとなっているのが、場を盛り上げる日吉さんの実況。

Mリーグでもおなじみだけど、麻雀最強戦ではそのボルテージがさらに上がっている。

おそらくだけど、本人の判断か番組サイドの要望かはさておき、何らかの意図的なものがあると推測している。

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