「ひがしかわ わーるどかっぷ ひとりたび」第1回 2014/06/12 日本・自宅 「出発前夜」
※本記事は、2014年6月12日に書いた記事を転載したものです
明けて日本時間の13日午前5時。
ブラジル-クロアチア戦を以て、いよいよブラジルワールドカップが開幕する。
そしていよいよ明日、僕はブラジルへと旅立つ。
これまでに僕が海外を一人で旅した経験というのは、上海とバンコクに2泊3日で行った、その2回だけだ。
しかも、その時は現地で日本人の知人に会っている。
今回は最終目的地のクイアバや帰国直前のサンパウロで人と会う話になっているとはいえ、基本的にはほぼ全ての旅程を1人でまわる。
だから、「わーるどかっぷひとりたび」というわけだ。
ここに来ていろいろと物騒な話も聞こえてきてはいて、もちろん最大限の警戒はするのだけど、それ以上に世界最高峰のお祭りであるワールドカップの雰囲気を肌で感じられるのが今から楽しみだ。
そして、ブラジルの、そして各国のサッカー馬鹿たちとどんな交流が図れるのか、心が躍る。
言葉の問題はあるけど、そこはまあ付け焼刃で何とかしよう。
行きの機内でどう時間を使うか、そこは結構大事だな。
現地で観戦する試合
繰り返しになるけど、ワールドカップで現地観戦するのは5試合。
そういえばこのブログでは肝心のサッカーの話にあんまり触れていなかった気がするので、ここで少し、僕の観戦する試合について書いてみようと思う。
プレビューなんて大それたものではないけどね。
■6/16 ドイツ-ポルトガル(サルバドール)
僕がFIFAの最初の抽選で仕留めたサルバドールの試合。
その時はまだ組み合わせは決まっていなかったのだけど、蓋を開けてみたら何とグループリーグ屈指の好カードになった。
G組にポルトガルが入った瞬間、組み合わせ抽選会を見ていた僕は思わず両手を突き上げたものだ。
この試合では何といっても、現在のサッカー界で世界でも3指に入るであろう選手、クリスティアーノ・ロナウドを生で見ることができる。
大会前には怪我でテストマッチに出場しなかったりしてて結構やきもきしていたのだけど、何とか状態は上がってきているようで、まずはホッと一安心と言ったところか。
世界最高峰の選手はどんなプレーをするのか、今から楽しみでならない。
一方のドイツは、僕がもともと好きだったチーム。
今回のメンバーは結構テクニカルな選手が多い印象で、どんなサッカーをするのか非常に楽しみ。
それでいて、いわゆる「ゲルマン魂」というやつも健在だろうし、割と曲者揃いのグループだけに初戦の入りは重要だろうし、かなり面白いゲームになりそう。
あと、ドイツについては2つ触れておきたい。
まず、今回メンバーに入ったクリストフ・クラマーは「日本サッカーの父」デトマール・クラマーの孫という情報があるのだけど、これ、本当の話なんでしょうか。
ソースがブログレベルでしか見つけられていないので、何とも。
もう1つ、どうしても言いたかったこと。
トーマス・ミュラーはとてもいい選手だ。
本当にいい選手だ。
ある1つの欠点を直せば、世界的スターとしてさらにブレイクできると思っている。
だからあの欠点、「ゴールセレブレーションが超ダサい」という点だけは、何としても直してほしい。
■6/18 カメルーン-クロアチア(マナウス)
正直よくわからんのだけど、クロアチアは結構なタレントを揃えていてどんなサッカーをするのか楽しみ。
カメルーンはまあ恒例のお家騒動は置いといて、エトーやマティプなんかに加えて
僕が前々から「名前が面白い」という理由で気にかけていたチュポ・モティングがメンバーに入っており、これはぜひスタジアムで見てみたい、というかアナウンスを聞いてみたい。
まあそんなおふざけはさておき、このブロックは間違いなくブラジルを除いて3すくみ状態であり、特にブラジル戦を終えたクロアチアはこの試合に勝たないとアウト、という状況である可能性もありうる。
気持ちの入ったゲームを期待。
そう言えばこの試合には、大分県中津江村の一団がカメルーンの応援に駆け付けるとか。
お見かけしたら、ぜひ挨拶させて頂きたい。
なお、カメルーンの監督は、僕の応援するサッカーチームである浦和レッズで
かつて指揮を執っていたことでも僕の中ではおなじみの、フォルカー・フィンケ爺様。
アフリカンの育成に定評のあるドイツ人指揮官がアフリカのチームを率い、はたしてどんな姿を見せるのだろうか。
■6/20 イタリア-コスタリカ(レシフェ)
レシフェには行くけど日本戦ではない。
しかし、イタリアが観られるのはラッキーだったと思う。
詳しくは伏せるけど、微妙に縁のある国だしね、イタリア。
ピルロやバロテッリなんかは一度は観てみたかった選手だし、戦術大国イタリアの戦い方というのも興味があった。
もちろんテレビでは何度も観たことあるけど、生で観るとまた違ったものが見えそうだ。
ちなみに僕のサッカー観を変えたきっかけの1つの試合に、98年フランスワールドカップのフランス-イタリアがある。
0-0のPK戦でフランスが勝ち上がったゲームだけど、この試合でのイタリアの守備を観て「守備的なサッカーでも超面白いサッカーは観られる」ということを学んだのだ。
さあ、この試合のイタリアはどうか。
コスタリカはわかりません。
お姉ちゃんが美人、くらいのイメージだが、こういうチームがジャイアントキリングをする場に立ち会ってみたい気もする。
■6/21 ドイツ-ガーナ(フォルタレーザ)
移動日なしで立て続けに試合を観ることの負担やら何やらは、いったん頭から排除する。
ドイツのゲームを観るのは2試合目なので、初戦で友達になったドイツ人と再開できたら最高だなあ、などと漠然と思っている。
ドイツとガーナは前回大会に引き続き同じグループに入った。
その時に話題になったボアテング兄弟の対決は今回も実現しそうなので、ぜひともマッチアップを観てみたい。
どうなんだろう、実現するのかな。
そうか、前回大会の3位とベスト8か。
しかもベスト4に限りなく近づいた、ね。
スアレスブロックから全てが狂ったけど。
ガーナと言えば、この間は韓国に大勝してましたね。
あれはガーナが強かったのか、それとも韓国がアレだったのか・・・。
まあ、ドイツ戦を観ればその答えは分かりますわな。
■6/24 日本-コロンビア(クイアバ)
ここはもう、細かいことは言わない。
頑張れ!日本!日本!日本!
あ、宿は日本戦観戦に訪れる知人を頼らせて頂くことになりました。
まあしかし、ここにきていろいろと問題が生じてきた。
特に、「スタジアムにはデカいカバンやタブレットPCは持ち込み禁止」というのは、スタジアムで観戦してから空港に行って移動という行程を想定していた僕には痛い。
マナウスやレシフェでのゲームでは先に一度空港に行き、そこで荷物を預けてから観戦、という感じになるのかな。
まあ、何とかなるとは思うけど。
荷物のこと
そういや荷物。
僕は今回、移動がタイトだったりすることもあって、極限まで荷物を減らすことにした。
ノートPCやら一眼レフやらは持っているのだけど、今回は持参せず。
持っていくのは、パスポートやらチケットやら現金やらはまあ当然として、iPhoneやiPad(公共の場で使うの厳禁!)英語ドイツ語ポルトガル語らへんの本、コンタクトレンズ、コンデジ、服(なるべくぼろい)らへんがマスト。
さらに頭痛薬や胃腸薬、虫除けなどの医薬品、変圧器、ごみ袋、ジップロックなどなど。
基本的にはボストンバックと肩掛けバックで行き、足りないものは現地調達の方向でいきます。
もし何か、「これ持って行ったほうがいい」というものがあれば、明日のお昼すぎくらいまでにご連絡頂けると嬉しいです。
明日からの16日間のために、1か月半かけてやるべきことを前倒しで終わらせた。
この16日間を作るために、半年前から根回しをしてきた。
この16日間は僕にとって、4年前から思い描いてきたものだった。
さあ、人生最大の冒険に行こう。
試されるのは本当の意味での「生きる力」「楽しむ力」だ。
ということで、今から荷造りしまっす。
やっべ、何にもしてねぇ。
そして日付変わってるー。
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ひがしかわ わーるどかっぷ ひとりたび
2014年に行われたブラジルワールドカップの観戦でブラジル国内を一人旅したときのことをつづった記事です。 かつて存在したスポーツ系ブログサ…
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