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【事例大公開】「やったら振返る、そして捉え直す(再定義する)」ことで成長できる

ログシーキャリアコンサルタント&広報担当 鈴木さくらです。

秋は各社新入社員を含む若年層社員へのフォローアップ研修のシーズン。

弊社では先日、2年目社員様向けに開催し、受講者様のアンケートからも有意義な時間の提供ができました。貴社ではフォローアップ研修を計画していますか?


■フォローアップ研修の目的とは?

そもそもフォローアップ研修は何のために行うのでしょうか?

目的は、対象者によって異なります。

新入社員向けであれば、「振り返りと学びの定着化」。振り返りのなかには、これまでのキャリアや新入社員研修時に学んだこと(マインドとスキル)の振り返りが含まれます。等身大の自分を見つめて成果と課題はどんなものがあるのか、自己内省したうえで可視化します。とくに新入社員にとって日々の業務は学びだらけなので、得られた学びでPDCAを回して定着化させ、成果の出せるビジネスパーソンへと成長すべく、今後の目標を立てていきます。

入社2年目向けであれば、「振り返りとスキル&モチベーションの向上」。日々忙しい中で自らのキャリアを振り返ることは難しいため、半ば強制的に業務経験を通した振り返りをすることで自己理解や仕事・会社理解へとつなげ、自分の仕事の再定義をします。さらなる成果を出せるビジネスパーソンになるべく、新たなスキルを習得し、日常業務で活かしてもらいます。そして、普段一堂に会することの少ない同期メンバーと会って、それぞれの近況や仕事への取組み姿勢を知ることで良い刺激をもらい、一方で同期だからこそわかち合える時間の共有をしてガス抜きをし、モチベーションを上げていきます。


というように、年次によってその目的は異なりますが、それぞれの目的がしっかりとあり、フォローアップ研修が設計されています。


■キャリアの振返りの目的は「視座とモチベーションを上げること」(事例大公開)

年次は異なれど、共通するのは「キャリアの振り返り」があるということ。

弊社が提供するフォローアップ研修では、若年層向けにはCL企業様からのご要望もあり、このキャリアの振り返りをプログラムに入れています。

今回は先日開催したフォローアップ研修のうち、キャリアの振返りにおけるプログラムの一部をご紹介しますね。

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(1)Will/Can/Must

キャリア関連の研修でよく登場する【Will/Can/Must】。この理論の出所はわかりませんが(スミマセン笑)、キャリアの理論家の一人、ダグラス・ホールの理論が当てはまります。

ホールといえば、今だいぶメジャーになった「プロティアン・キャリア(変化の激しい環境において、キャリアは組織によってではなく個人によって形成されるべきものであり、個人の志向によって柔軟に方向転換される、変幻自在なキャリアのこと)」を提唱した理論家ですね。

プロティアン・キャリアのベースにあるのは、「誰が何と言おうと自分が成功だと思ったら成功なのだ!」という心理的成功こそがキャリア発達の最終目標であるというホールの考え方です。これは極めて個人的、かつ主観的に聞こえますが、一方で、ボストン大学マネジメント・スクールで組織行動論の教授を務めていることからもわかるように、ホールは「組織」という視点も持ち合わせています。

このホールのキャリアにおける考え方を表すと、まさに
①【Will(自らがしたいこと)=主観】
②【Can(自らができること)=主観】
③【Must(しなければいけないこと、周囲から求められること)=客観】

に集約できますね。また、それらが重なる部分は仕事に対して意味や価値が感じられるものが考えられ、「やりがい」と定義することができます。


【Will/Can/Must】には個人と組織の両方の目線が入っているので、これらの視点で振り返るとバランスはいいのですよね。でも、振り返りをもっと深化させたいので、さらにここから一歩踏み込んで、仕事理解・会社理解を深めていきます。このときに取り組んでもらう一つが、「自社紹介ワーク」。

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(2)自社紹介

上記の空欄、ぱっと埋められますか?

やってみると、いやぁ、なかなかぱっと埋められない笑。

通常、目に見えるものとして具体的な物やサービスを売っているのが企業ですが、より根本的なことで言えば、その物やサービスの核にある価値を売っていますよね。それはいったい何なのか、をじっくり考えてもらうんです。

・そもそも自社は何をしている会社なのか?
・市場からどんな価値が求められているのか?
・世の中においてどんな存在なのか?

これらの視点からの仕事理解・会社理解は、就活時には思いつかなかった視点であり、その会社の一員になったからこそ、考えられること。これはちょっと視座を上げて俯瞰してみないと、回答できないかもしれません。


最後は、自分と会社をつなげていきます。そのワークがこちら、「自己紹介ワーク」。

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(3)自己紹介

1)「私が組織から期待されていること」については、【Must】が当てはまります。3)やりがいについては、【Will/Can/Must】が重なる部分が当てはまりますし、最下段の枠には「どんな価値提供をしているのか?」という会社の提供価値や存在意義が当てはまります。

これらの一連のプロセスを経てキャリアの振り返りをすると、確実に自分のキャリアと会社に対する見方が変わります。視座を上げて捉え直すことができるようになるんですね。

実は上記のスライドにある自己紹介ワーク、アイスブレイクとして研修冒頭で一度やっているんです。キャリアの振り返りを経て、改めてこの自己紹介ワークに取り組んでもらうと漏れなく、内容が変わるんですね。視座が上って、自らのキャリアと会社について再定義をすることができます。

すると、どうなるか・・・?

日々の仕事に忙しく追われ、近視眼的になりがちだった自分自身の捉え方が変わり、自らのモチベーションを上げることにつながるんです。

先日の2年目社員対象のフォローアップ研修でも、キャリアの振り返りというプロセスを経て、ご自身のキャリアや仕事への捉え方はどのように変化したかと聞いてみたところ・・・

・うわ、自己紹介がだいぶ変わった・・・すごい。
・視座を上げて、自分の仕事を捉え直すことができた。
・営業として売上を達成して利益に貢献するという視点は持っていたが、そこにたどり着くために良質な価値をしっかり提供してるんだと思った。
・キャリアの振り返り前後で「誰に何を提供するプロフェッショナルでありたいか」という問いの答えが変化した。より仕事の本質、根底にあるものを見つめ直すことができたと思う。
・こうして振り返ってみると新製品の開発にかかわるなど、思ったよりも貢献できていたと感じた。自社の事業内容を見ることで、「互いにつながる」ことを実現するという、自分が行う仕事の意義を再確認できたと思う。

という色々な声が行き交っていました。

(「仕事の本質」・・・講師として、この言葉を聴けるのは本当にうれしいことです^^)


■若年層社員を育成するうえで大きな意味を含むフォローアップ研修

フォローアップ研修におけるキャリアの振り返りは、単に自らのキャリアのみを振り返るのではなく、同時に、改めて会社を捉え直し、自分のキャリアとつなげることで視座を上げて再定義でき、それがモチベーションアップにつながるという大きな意味があるんですね。

私たちは「やりっぱなし」が一番成長できません。「やったら振返る、そして捉え直す(再定義する)」ことが自らの成長に大きくプラスに働きます。

フォローアップ研修開催には、若年層社員を育成するうえで、大きな意味があることが伝わったでしょうか。秋はタイミングとしてもフォローアップ研修開催の時期です。自社でもこんな振り返りを丁寧にしてほしい~!という企業様、ぜひお気軽にご相談くださいね^^


(おしまい)



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