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8トラック40分の、夢と現実。Karima Walker「Waking the Dreaming Body」

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8トラック40分の、夢と現実。

Karima Walkerは、フォークとアンビエント・ミュージックを行ったり来たりしている。まるで現実と夢を行き来するかのように。アンビエントという名の橋は、現実から夢へと繋がる掛け橋だ。ここから先は、夢。ここから手前は、現実。

アメリカ、アリゾナ州ツーソンのSSW、Karima Walker の2ndアルバム「Waking the Dreaming Body」。良質な音楽を取り扱うアメリカのインディペンデント・レーベル、Orindal Recordsからのリリース。


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ヴォーカル入りの曲と、インスト曲が交互にやってくる。まるで、波が寄せては返すように。彼女の歌声の余韻は、このアルバムを再生しているあいだ、ずっと残っている。



ヴォーカル曲は、優しく、でも彼女の強い意志を感じるようだ。これは瞑想に近く、 心がゆっくりと浄化されていくような感覚。特にタイトルトラック「Waking the Dreaming Body 」は、クラシックフォークの影響を垣間見せ、あたたかな心の安らぎを与える。 



ノイズは彼女の故郷、アリゾナの砂漠や砂嵐を想像させる。でも、もう一つの感覚がある。インスト曲は、聴く人それぞれの脳裏に、どこかの風景を思い出させる。言葉を持たない音たちは、聴覚を越え、視覚、嗅覚を優しく包み込む。そこには、何一つとして同じ景色はない。



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