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7色以上もの何色もの色を重ねたドリームポップがここに。Mint Julep「Stray Fantasies 」

Helios、goldmundなど、エレクトロニカ、アンビエントシーンで知らぬ人はないKeith Kenniff, そしてHollie Kenniffのドリームポップ・デュオ。4年ぶりのアルバム「Stray Fantasies 」。Western Vinylからリリース。2020年作品。


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私がこのユニットを好きな理由のひとつに、Keith Kenniff色が出ていないところが挙げられる。Keith KenniffはKeith Kenniff。Mint JulepはMint Julep(Hollieも個人での活動をしているが)と分けて考えたいと考えるのは私のワガママかもしれないが、Mint Julepのドリーム・ポップ色はやはりKeithの別のプロジェクトには無いものである。

Mint JulepでのKeithのサウンドメイクは、単なるドリームポップではなく、7色以上もの何色もの色を重ねたドリームポップが生まれる。


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アルバムを通して聴いていると、ふと気がつくことがある。現代のドリームポップ、90年代のチルウェイヴ、80年代のシンセポップ...がそれぞれの曲に表れている。



この時代それぞれの質感を上手くまとめているのが淡々としているHollieのヴォーカルで、悪く言えば無表情なのかもしれないが、余計な感情を感じないヴォーカルがサウンドとマッチしているから、私はすごく好きだ。

タイトルの「Stray Fantasies」。”彷徨える空想”みたいな意味だとしたら、
どの時代にも、今が最高!という瞬間はあって、でもそれはきっと空想で、その空想はゆらゆらと時代を越えて彷徨い続けているのだろう。

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