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2022J1第6節 横浜F・マリノスvsFC東京 プレビュー ~Throw Prejudice Away~

大学院生の赤松先輩と20歳の青人は同じフットサルサークルの先輩後輩。
マリサポの同志である2人は、会うといつもマリノスの話をする。

【プロローグ】

青人:
パイセンいま何歳でしたっけ?

赤松:
いま?23だけど。

青人:
おお!てことは生まれる前からマリノスがあったんですね!

赤松:
そうだな、30周年だもんな。

青人:
はい!というわけで30周年記念試合です!

赤松:
雑なフリ、、w

青人:
さすがに雑すぎたw
でもまあこのクラブの30年間の歴史や想いをすべてぶつける試合になりますよね!

赤松:
いいこと言った!まさに「温故知新」だよね。
30年分の歴史を知っている人も知らない人も、これを機に過去に思いを馳せるいい機会だと思う。これは、これから未来のマリノスを形作っていく我々に課せられた使命だよ。

青人:
人に聞くのもいいし、過去の動画や写真を掘り返してみるのでもいいし、、
「過去を知る」機会にしたいですね!


【最近のFC東京】

青人:
さあというわけで、この大事な試合の相手はFC東京です。
今季からアルベルを招聘しましたよね。ここまでいかがです?

赤松:
まあやりたいことは、ボールを保持して能動的に試合を動かすサッカーだよね。

青人:
いわゆるポジショナルプレーですよね!

赤松:
まあそれはただの言葉遊びみたいなもんだから一回置いとくよ。そこを掘っても何も出てこないからw
ざっくりとした印象だと、今は「型を身につけている段階」かな。

青人:
型を身につけている、ですか。
要は発展途上って感じですかね?

赤松:
そうね。ビルドアップもプレッシングもまだまだ課題はあるんだろうな。
それでもチームの強みを活かして勝ち点を積んでいってるんだよ。

青人:
チームの強みですか、、
正直、東京のスカッドを見たときに、ポゼッションサッカー向きの選手が少ないと思いました。
アダイウトンとか永井とか、走らせてナンボじゃないすか。

赤松:
そう、そこなんだよ。何を志向しようとも、アダイウトンや永井の突破力やスピードを活かす戦い方がこのチームの最大火力だよね。
だから、ポゼッションというイメージに囚われてしまうとなかなかいまの東京を理解できないんじゃないかと思っている。

青人:
でも、だからといって昨季までのようなリアクションサッカーではないですよね?
かなり後ろからのビルドアップをこだわってやっているように思えます。

赤松:
スペースが与えられた方が活きる攻撃陣であり、かといって後ろからしっかり繋ぎたい。いまはこの両方を使い分けながらやっているように見えるよ。

青人:
両方ですか、、?

赤松:
そう。相手を引き込んで、そこからサイドチェンジや前線へのロングボールを使って局面をひっくり返す。あとはスピードと打開力に優れた3トップで一気にゴールに迫る。この点、マリノスの得意な形と似ている部分はあるかもしれないね。

青人:
前線のスピードを活かして縦に速く攻めるってことですね。
なんか自分が抱いていたイメージと全然違いました。もっと足元で繋いでゴールまで行くのかと、、

赤松:
ゆくゆくはそうしたいのかもしれないけど、いま持てるスカッドの強みと習熟度、あとは対戦相手の出方、これらの要素を鑑みて、アルベルは目先の勝利とチームの型を作る作業の両方に取り組んでいるように見えるかな。
少なくとも現状、ポゼッションが70%を超えるような試合はしていないよ。

青人:
グラデーションみたいな感じですかね?
今まで積み上げてきたものを残しながら、徐々にアルベルの要素を足していくみたいな。

赤松:
そうそうそんな感じ。だから、人によっては、いまの東京の試合を見て、昨季までと何が変わったの?って疑問に思うんじゃないかな。メンバーこそ多少変わっているけど、戦術的な部分では変化が見えづらいかも。

青人:
「スペイン人指揮官」という先入観を抜いたときに今の東京がどう見えるかは、東京サポの方にも聞いてみたいですね!

赤松:
そうだね!


【試合展開の予想】

青人:
この試合はどんな試合になるんでしょう?

赤松:
マリノス的にはサイドバックをいかに上手く使えるかが鍵になるかな。

青人:
サイドバックですか。なぜです?

赤松:
これも東京の特徴なんだけど、外切り中誘導のプレスをかけてくるんだよ。それは安部をはじめとする中盤の高いボール奪取能力を活かす狙いがあるんだろうね。あとは、両ウイングを1stDFに置くことで奪った後のショートカウンターの急先鋒にもなれるし。

青人:
外切りってことはセンターバックからサイドバックへのパスコースを切りながら寄せてくるってことですよね?

赤松:
そういうこと!そうなると、必然的にサイドバックにボールを届けられれば前進ができる。
手段は大きく分けて2つ。GK高丘から直接ミドルパスを届けるか、もしくはボランチを経由して届けるか。

青人:
今のマリノスなら両方ともできそうな気がしますw

赤松:
まあできるよ。そこでIHを引き出すことが肝かな。すると、中盤にスペースができる。特にアンカー・青木の周りはかなり開けるはず。

青人:
なるほどそこを突きたいと?

赤松:
まずはそこだね。セレッソなんかはサイドバックの丸橋から中央の清武に斜めのパスを入れる形で何度もチャンスを作っていたよ。
まあマリノス相手ってことを考えて東京が別の手を打ってくる可能性もあるけど。

青人:
まあいずれにしても東京のIHを引き出すことが大事なんですね?

赤松:
そう。東京のサッカーを全体的に見ても、このIHにかかる負荷はものすごく高いんだよ。攻めるときは3トップを追い越して最前線に飛び出すし、守るときはSBとCBの間のスペースをカバーする役目も負う。

青人:
安部と松木ですよね!2人とも若いのにw

赤松:
まあ若いからこそこなせるタスクだと言うこともできるかなw
ビルドアップのときもサイドに流れて出口になったりするし、かなり負荷のかかるタスクだよ。

青人:
そうなんですか。まあ代表ウィークで休養十分でしょうから、この試合もフルスロットルで走ってくるんでしょうね。

赤松:
だろうねw
ただまあ展開によっては後半途中にダブルボランチにしたりとか、さすがに1試合通しては続かない。

青人:
IHを走らせて疲弊させる意味でもマリノスのビルドアップにおけるボールの動かし方は大事なんですね?

赤松:
そそ!
マリノスと同様に先行逃げ切り型のチームではあるんだろうし、先制点の行方はかなり大事かな。東京の直近3試合を見ていても、得点とチャンスの割合的にこのプレッシングからのショートカウンターがかなりの割合を占めていてね。
ここでハマらないように気をつけなきゃいけない。

青人:
なるほど。立ち上がりの入り方含めてかなり重要になりますね。
前節の京都戦とか見ていても、東京は立ち上がりにやや苦戦する傾向にあるようですが。

赤松:
そこはアルベルも監督コメントで言っていたね。
でもどうだろう、僕には立ち上がりが単純に苦手でうまくいかないってよりは、あえてそうしてる部分もあると思ってる。

青人:
あえて悪くしてるってことですか?そんなことします?

赤松:
いや、ほんとは良くしたいけどw
さっき言った「目先の勝利と型を作る作業」を両方狙うってとこに立ち返ると、立ち上がりを「型を作る作業」に当てつつ、相手の出方を伺う時間にしているのかなって感じだね。

青人:
なるほど。てことは、今は積み上げ・構築の最中だから、素直にチャレンジしてる時間帯はなかなかうまくいかないって感じですよね?

赤松:
そうだと思う!そこで相手を見極めてから徐々にロングボールを使いながら裏を突いていくってのが最近のパターンかな。

青人:
なるほど、、マリノス戦も同じようにやって来ますかね?

赤松:
やってくると思うよ。いま彼らはリーグ3連勝中で、かなり良い結果が出ている。
なんならアルベルのエッセンスが今までよりもっと色濃く出てくるんじゃないかな。

青人:
マリノスはこの試合どうしましょうかね?

赤松:
まあいつも通り相手の出方を伺いつつ自分たちの試合にしていくんだけど、東京の狙いどころとしては、右SBに本職ではない渡邊の裏のスペースかな。マリノスから見て左サイドは突くべきポイントだと思ってる。

青人:
なるほど!30周年記念試合、勝ちましょう!!

赤松:
そうだな!30年のすべてをこの試合にぶつけてやろう!




To Be Continued・・・





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