見出し画像

2020J1第19節 柏レイソルvs横浜F・マリノス@日立台


様々なアクシデントに見舞われながらも勝ちきることができた試合。ようやくトップハーフのチームに勝てた試合。4試合連続で3得点を奪って勝った試合。

季節も気づけば秋の顔を覗かせはじめた敵地・日立台での決戦は大きな意味を持った試合になりました。

今回のテーマは「ハーフタイムのボスの修正」です。というのも、柏のプレッシングに苦しんでいた前半からどのように持ち直して後半に3得点を奪うに至ったのか。ここにこの試合の勝敗を分けたポイントがあります。

なので、柏が何をしてきたかに目を向けつつ、それに対してマリノスがどのようにふるまったのかについて、前後半で比較して見ていきたいと思います。

構成は以下の通りです。

⑴柏のプレッシングの特徴
⑵前半のマリノスの成果と課題
⑶後半に加えた修正
⑷まとめ・考察

では、始めます。


【Starting Lineup】

画像4

■横浜F・マリノス
 ◇基本システムは3-4-2-1
 ◇前節からスタメン4人変更(松原、小池、ティーラトン、オナイウ)
 ◇前節から中3日
■柏レイソル
 ◇基本システムは3-4-2-1
 ◇前節からスタメン変更なし
 ◇前節から中3日


【柏のプレッシングの特徴】

では、柏が何をしてきたかについてまとめます。

画像3

主な特徴は以下の2つです。
▼マンツーマンでのプレス
▼縦のコンパクトさを保つ

まず前者についてですが、柏は前回対戦時と打って変わって前から奪いにきました。双方ともに3-4-3のミラーゲームになる構造を利用し、わかりやすくマンツーマンで当てはめる形でのプレスです。

このやり方自体は前節戦った仙台と同じです。

続いて後者の"縦のコンパクトさ"についてです。具体的には、DFライン→中盤→前線の距離を縮め、ライン間のスペースを消しにきました。狙いはマルコスや渡辺皓太をはじめとする、ライン間で受けるのが上手いマリノスの選手にスペースを与えないことでしょう。

実際の手法ですが、DFラインを高めに設定することで全体を押し上げていました。そしてライン間にボールが入ったときには、前後で囲んでボールを奪いにきました。

例えばシャドーのマルコスにボールが入ると、ボランチとDFがすぐさまボールを奪いにかかります。大谷や三原のインテンシティの高さと相まってこのプレッシングは非常に機能していましたし、マリノスとしては非常に厄介なものでした。


【前半のマリノスの成果と課題】

ではこのプレッシングに対してマリノスはどう振る舞ったのか。その成果と課題について述べていきます。


〜⑴成果〜

この試合でいくつか見られた前進の形がありました。それは、WBからCFへの斜めの楔のパスです。前節・仙台戦でも数回見られたこの形は今まであまり多く見られなかったので、3-4-2-1のシステムをやっていくなかで編み出された新たな引き出しと捉えていいと思います。

画像2

今まではWBにボールが出てもそこで詰まってしまうケースが多かったので、このように前進する形が構築できたことは紛れもなく成長と呼べるものです。


〜⑵課題〜

しかし、CFオナイウのところに斜めのパスが入った後の部分に課題が見られました。具体的には、オナイウにパスを付けた後のサポートの動きが乏しかったことです。

これには、2つの原因があります。

一つは、前線3枚が横並びになっているためです。シャドーのエリキとマルコスはDFラインに張り付いていてオナイウのところにサポートに行けていませんでした。しかし、彼らはDFに張り付いてラインを押し下げる役目を担っているという見方もできるので、一概にサポートに行くのが絶対に正しいとは言えません。

もう一つは、ボランチのポジショニングです。特に前半は両ボランチが後方に止まっていることが多く見られました。ボランチの片方で良いのでオナイウを追い越すような動きが出てくると、より前線に人数をかけられて効果的なのですが。


【後半に加えた修正】

柏のコンパクトなプレッシングと前線に人数をかけられない状況。これに対してボスがハーフタイムに加えた修正は主に二つです。


〜⑴ボランチのポジショニング〜

後半に入ると、ボランチの片方が一列前に位置取るシーンが増えました。これにより、前に人数をかけて攻めることができるようになりました。
それと引き換えにビルドアップに参加する枚数が1枚減ることになるので、柏のプレスにハメられる危険性が高くなります。
ここで持ち味を発揮したのが渡辺皓太でした。

彼が下がってボールを引き出し、独力で剥がしながら持ち上がることで柏のプレスを無効化してしまうシーンがしばしば見られました。

柏のプレッシングは非常にインテンシティが高く、配置の妙を活かして論理的に前進することはいまのマリノスには不可能だったため、渡辺皓太の気の利いた持ち運びはチームを大きく助けていました。

〜⑵前線の構成と狙い〜

前半はライン間に起点を作ることを狙ったものの、DFラインを高く設定して縦にコンパクトな陣形を保ってきた柏に苦戦しました。これに対してボスはハーフタイムにオナイウ→仲川の選手交代を行い、狙いをライン間からDFライン裏のスペースに変えてきました。
そのためにスピードのある仲川、前田大然を起用したのだと思います。

結果的にこの采配が当たりました。

柏が前線に人数をかけてボールを奪いにくる反面、後方では3vs3の数的同数の状況になっていたので、相手の3バックの裏に出たボールにスピードで勝てればビッグチャンスとなります。この状況を作り出すことによって後半のマリノスは多くのチャンスを作り、得点もこの形から生まれました。


【まとめ・考察】


まとめると、

▼成果:新たな引き出しが増えた
▼課題:前線に人数をかけられなかった
▼後半の修正:前線のスピードを活かしてライン裏を突いてチャンスを作ることに成功した

こんな感じです。

マリノスvsレイソルという試合でしたが、ポステコグルーvsネルシーニョの手の差し合いという観点で見ても非常に見応えのある好ゲームでした。
そのなかで、狙いを定め、持てる豊富なリソースを活かしてそれを実現したマリノスのチーム力の勝利だったのではないでしょうか。

この柏と10日後に再び対戦するという数奇な運命。ネルシーニョがこのまま易々と負け続けるような人じゃないのは我々マリサポなら過去の経験から痛いほどわかっているはずです。

絶対何かやってくるでしょうね。

怖いなぁ怖いなぁ、、
cv.稲川淳二(季節外れ)

画像1

壮大な伏線回収を完了させたところで今日はこの辺りで!笑

まずは次節・鳥栖戦!
勝って5連勝といきましょう!!






9/27 Sun. 19:00K.O. J1第19節 柏1-3横浜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?