見出し画像

伊勢神宮の神嘗祭

明日から伊勢神宮では「神嘗祭」が行われます。

「神嘗祭」は今年の初穂(新穀)を神さまに捧げ、

感謝する神事。

嘗(な)めるとは食べるを意味します。

ここで言う神さまとは伊勢神宮の御祭神

「天照大神」さまのこと。


宮中や全国の神社では「新嘗(にいなめ)祭」として

来月の勤労感謝の日に神事が行われます。

また、昨年のように新天皇が即位した年だけは

「新嘗祭」は「大嘗祭」と名前を変えて

執り行われます。

画像1

画像2

こちら、大嘗祭が行われた建物。


さて、伊勢神宮の「神嘗祭」といえばある思い出が。

20年ほど前、名古屋の友人に会いに

数名で名古屋へ遊びに行きました。

それで、翌日、伊勢神宮に行こうとなりまして。

私にとっては2回目の伊勢神宮。


内宮につき、五十鈴川の御手洗場に向かうまでの

石砂利の参道で、警備員の方が

「ご参拝の方は橋に避けて止まって下さい」

みたいな事をおっしゃったのです。

そこで、立ち止まっていると

神職の方々と白い装束を身にまとったご高齢の女性の

行列が進んで行きました。

画像3

さらに進んで、参道を進み

石段を上がってご正宮の拝所に着いた時、

警備員さんに次のような事を言われました。

「これから神事が行われるのでその場で動かず、

ご静粛願います」

画像4


「何がおこっているの?」と

友人と目で合図しつつ、静かに待っていました。

そしたら、先程通り過ぎた

神職さんと高齢の女性の行列が

奥に入って行きました。


そして、私たちには何が行われているかは

全くわからなかったのですが

しばらくすると行列が出て行きました。


その後、「どうぞ動いてくださって結構です」

みたいな事を言われて…

石段を降りてから

なんか、私たち、すごい瞬間に立ち会えた!

って話になりまして。


調べてみたら、神嘗祭の日でした。

私たちが遭遇した行列は

「奉幣の儀」でした。

奉幣の儀とは天皇陛下からの幣帛を奉納する儀式。

奉幣(ほうへい)とは神前へのお供物。


そして装束をまとった高齢の女性は

昭和天皇の第4皇女子で神宮祭主であられた

池田厚子さまでした。


さて、我が家も明日、

新米を神棚に供えようと思いまして

画像5

新米を買ってきました。

昔の人たちは、神さまに新米をお供えしてから

新米を口にしていたようなので。

今年はそれに習ってみようと思ってます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?