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【出産記録②】2021年3月30日(火) 誕生、入院2日目

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0時半

NSTはまだ続く。
体感でも波形からもお腹の張り、痛みが10分間隔になってきており、これは陣痛だろうとのコメントあり。
もし明日誘発剤するにしても、陣痛が来ている状態からの方が効きやすいので良いことらしい。少し安心。

1時過ぎ

ようやくNST終了。終わった途端暴れ出す子供。。。もはやお約束。
陣痛は5分ごとぐらいか?アプリで測ろうとしていたところ、測ると寝れないのでやめるように言われた。
温めたほうがお産が進むと聞いたことがあったので、靴下とカイロを装着して備える。

1時半

陣痛続く。これは期待できそう。
痛みを紛らわせるには、ヨガのYouTubeに出てきた四つん這いで腰をユラユラするポーズが1番効くような気がする。ヨガやっててよかった。

痛くない合間には気絶するように寝ている。

**ヨガと妊娠、出産について**

2020年2月ごろまで、2年ほどホットヨガに通っていた。
大学時代の友人がやっていてよさそうだったので始めた。
妊活への好影響も下心に入れてのことだったが、妊娠への影響があったのかは正直よくわからない。

ただし、出産への備えという意味では良かったと思う。
もともと冷え性で、筋金入りの運動嫌いのため、筋力や体の柔軟性が皆無だったが、少しはマシになった。
妊娠後期にどれだけ歩いても疲れ知らずだったのも、ヨガのおかげかと思っている。
産後も、さすがにスタジオには通えないが、オンラインフィットネスのサービスに登録した。
幼少期の頃から本当に体を動かすのが苦手なのだが、不思議とヨガは心地よく、続いている。

2時半

心音確認。
そしてひたすら耐える。

4時過ぎ

心音確認。
陣痛は多分5分間隔を切っている。
ひたすら耐える。

痛みが来た時に気持ち悪くて吐きそうになることがある。
吐瀉物まみれで出産するのも嫌なので、看護師さんに相談し、念のため受け皿をもらった。

5時半

NST。もう余裕がなくなってくる。
下腹の痛みは例の四つん這いでお尻振るポーズで少しマシになる。

6時

朝食が来たけど食べれる気がせず、中身も見ずに断る。

7時前

助産師さんにシャワーへ行くよう促される。
それどころじゃなくて、すごい形相で
「え、シャワー!?(怒)」
と聞き返してきまった。余裕がないとはいえ、ごめんなさいでした。

やはり温めたり動いたりしたほうがお産が進むと説得され、無理やりシャワーを浴びる。
度々襲う陣痛に悶絶しながら適当に頭を洗い(ほぼシャンプー塗って流しただけ)、ドライヤーも超適当で、落武者のような状態で陣痛室に戻る。

ふたたび陣痛と戦う時間が続く。
一旦収まっていた破水が再びジャバジャバ出るようになる。

ここから、時系列が曖昧

その後、痛みの場所が下腹部→お尻になる。
ドラマやネットでよく見ていたテニスボール。なるほど〜確かに欲しいわ。

しかし、ドラマのように助産師さんが付きっきりで押してくれたりはしない。
コロナで夫の立ち会いも無い。
それでも無理矢理1人でボールを使うが、位置とパワーが微妙で悶絶。
痛い時は「ふぅ〜」と息を吐いて力を抜かないといけないのだが、呼吸を忘れてしまうことも出てくる。

もう時間の感覚はなく、何時ごろに2-3分間隔になったのかも覚えていない。
どこかのタイミングで内診され、子宮口は3cmまで開いており、少し進んだ安堵感とまだそれだけかという絶望感。

そして陣痛促進剤を何時から入れ始めたのかも定かではない。多分8時ぐらい?
点滴の針を刺す時も結構痛かったけど、陣痛でそれどころではなかった。
とにかく早く楽になりたい一心で、もうどうにでもして、という気分。

今日もFM802がかかっており、桜関連の歌ばかりかかっていた。
今年は桜の開花が早くて、ちょうど入院中に満開になり、散ってしまった。
季節を感じられるのはいいことなのだが、森山直太朗の独唱と合唱が立て続け(と、わたしには思えた)にかかったときは、イライラがピークに達した。
しかし完全に八つ当たりであり、森山直太朗は全く悪くない。
この先、さくら(独唱)を聞くたびに陣痛を思い出すのだろうかという思いが、もう全く余裕のないはずの頭の片隅によぎって消えた。

11時ごろ

モニターでも陣痛の間隔がかなり狭くなってきたようで、内診してもらうと子宮口6cm。促進剤の効果か。
促進剤は、陣痛が始まってない場合より始まってから使った方が効果あると助産師さんが言っていたのはその通りだったが、もはやそんなことはどうでもいい。
トイレに行くよう言われて悶絶しながら向かったが、お小水は全く出ず、出血あり。
2歩進んでは止まる、というような感じで、まさにほうほうのていでベッドへ戻った。

その後、急に股から何か出てくるような感覚に襲われ、思わずナースコール。
これがよく聞く「いきみたいような感覚」か!と思った。
内診の結果、子宮口8cmで急速に進んでいる。

12時前

再度内診。
お小水が出ておらず、子宮口もほぼ全開の手前なので、ようやく分娩室に行き導尿することに。
ついに…と思うところなのだろうが、急展開と次々襲い来る陣痛で、言われた通りに動くロボットのようになっていた。

分娩室へは自力で歩いて移動し、分娩台にも自分でよじ登った。
検診で座っている台とほとんど変わらない高さだと思うが、陣痛の合間を狙っても上がるのが大変。だいぶ体力が奪われている。
上がってみると、分娩台は手すりもあり、陣痛室のベッドより多少楽。
まだいきめないので辛さは変わらないが、助産師さんがつきっきりで呼吸も褒めてくれるので、やる気アップ。
しばらくしてドクターもちょいちょい様子を観にくるようになった。

この時、なぜか分娩室に昼食が運ばれてきた。
誰がこの状態で食べるねん∑(*☼д☉*)と、思わず心の中で突っ込んだ。
しかしよく考えれば、レストラン側からすれば注文通りに届けただけで、何の過失も無い。ごめんなさいでした。

13時前

何度もいきみ逃しを繰り返した後、子宮口全開の確認をもらって、ようやくいきみ開始!
いきめるだけですごく楽。いきんだ後は爽快感すらある。

ただ、陣痛の長さが短いため、一度に1回しかいきめない。
散歩やヨガで体力付けてなかったら、途中で力尽きてたかもしれない。

13時過ぎ

そうこうしているうちに一度に2回いきめるようになり、いきむ感覚もだいぶ掴めてきた。
子供も頑張って降りてきてくれた。
頭が股に挟まったままいきみストップすると流石に痛いというか違和感がすごかったが、赤ちゃんも苦しいから頑張ろう、あと少し!と励まされて、気合いアップ。単純なものである。

そしてあれよあれよという間に会陰切開後、2回いきんで頭が出た。
出た感触は正直あまりよく分からなかったが、出てきた瞬間を見れたので感動した。
泣き声もすぐに上がった。

13:15

3200gとキリのいい体重で誕生!
すぐに抱っこしたら、小さいのに意外とずっしりして暖かい。
いつの間にか5人ぐらいに増えてた助産師さんたちもかわいい、かわいいと口々に言ってくれて、実感が湧いてきた。
事前に頼んだわけではなかったが、わたしのスマホで写真もたくさん撮ってもらった。
とても綺麗に撮れており、iPhone12に機種変しといて本当によかった。

とりあえず夫に報告。わたしからの連絡が途絶えていたのである程度待ち構えていたのか、すぐに返事が来た。
母親など他の人までは手が回らず、連絡が遅くなってしまったのは少し反省。

13時半ごろ

体を拭いて着替えさせてもらった子供と横に並んで寝ていると、すごく幸せな気分になってきた。
初乳を飲ませようとしたが、眠いのか5秒ぐらい咥えて離された。

時同じくして、出血量が多いという会話が聞こえてきた。血液を吸収したガーゼ類の重さを助産師さんが秤で測っている。
840という報告。
血液は1ml=1gなので、840ml出ているということだ。

さらに、胎盤が出て来ず、ドクターが無理矢理剥がして出してくれたので更に出血し、1リットルに達した。
胎盤が出た時と会陰切開の傷を縫う時、子宮のマッサージ(収縮の確認?)など、生まれた後も色々痛いことはあったが、陣痛に比べたら全て可愛いものである。

そして特筆すべきは、胎盤を無理矢理剥がしたことで保険適用の手術扱いになり、気になっていたコープ共済の共済金支払い対象になった。
胎盤が剥がれづらいのは、体外受精ではよくあることだそうだ。
詳細は、機会があれば後日まとめたいと思う。

14時ごろ

本来ならあと1時間は分娩室でゆっくりできるところが、後がつかえていたのか寝たまま病室に運ばれる。
子供横に寝てて、ベッドが動き出した時ちょっとびっくりしてた。かわいい。

病室に移動後、導尿用のカテーテルを装着される。
出血が多いため、今日1日はトイレにも行かず絶対安静とのこと。
先程の昼食も移動されてきたが、相変わらず食欲はなく、パイナップル3切れだけ食べさせてもらった。

15時ごろ

子供がお風呂やミルクで連れ去られる。
今夜は預かってもらえるので、私はひたすら休むのみ。
その後も出血がとまらず、ナプキンのチェック、交換をされたり体を拭いてもらったりして過ごす。
うとうとしたり、報告が遅れた人たちに連絡したり、「みてね」というアプリに写真を載せたり。

ちなみに、アプリには名前を登録する必要があるのだが、当然まだ決まっていない。
夫が子供の顔を見れるのは退院時になるので、それまでは決められない。
出産前は、子供の性別が分かった日に夫が思い付いた名前でずっと呼んでいた。
ここではコロ助、コロちゃんとしておこうと思う。

なお、コロちゃんが男の子と分かった日に、夫がコロナに罹ったことも判明した。
まさにコロちゃんだ。
すごくてんやわんやしたこの日の話も、機会があれば記事にしたいと思う。

17時半

職場のグループラインにも出産報告。
返信不要としたが、皆んなから続々とお祝いのメッセージをいただき、とても嬉しい。
特に、シニカルな印象のある次長が真っ先に返信してきたのが意外だったし、不覚にも感激してしまった。

18時

夕食。流石に朝昼食べてないのでお腹すいてたが、完食できず唐揚げとごはんを残してしまった。

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ベッドの背もたれを起こして食べていると、お尻がめっちゃ痛くなってくる。
最初は後陣痛で仕方ないのかと思っていたけど、ふと会陰切開のせいと気付き、母親と妹からのアドバイスで円座クッションを借りたら改善。
もっと早よ気づいたらよかった。

19時半

検温したら38度超えており、氷まくらをされる。確かに体が熱い。
夕方に入れた、子宮収縮を促す座薬の副作用の模様。

入院時に持ってきたお水がなくなったが、尿カテーテルがあり買いに行ける状態ではないので、助産師さんにペットボトルに汲んできてもらった。
500mlが2本あれば足りるやろう、病院にコンビニも自販機もあるし〜 と思っていた出産前の自分、まさか貧血で寝たきりになるとはつゆ知らず。
病棟の談話室には給茶器があり、水、お湯、温かい煎茶、冷たい煎茶をいつでも汲みに行けるので、その後も飲み物を買いに行く必要はなかった。

飲み物繋がりで書くと、よく出産準備リストに載っているペットボトル用ストローは本当に必要なので舐めないでいただきたい。
わたしの様に寝たきりにならずとも、陣痛でお腹痛い時にペットボトルの蓋を開けたり閉めたりに体力や精神力を使う必要は無い(きっぱり)。
また、授乳が始まると、赤ちゃん抱っこしながらペットボトルの蓋を開けたり閉めたりすることはほぼ不可能。

100均で売っているので、出産を控えている方は是非準備しておいて欲しい。
欲を言えば、ワンタッチで蓋が閉まるタイプだと尚良し。
寝たきりになった場合、ベッドサイドのテーブルに置かれたものですら看護師さんに取ってもらわなくてはならず、心苦しい。
蓋が閉まるタイプであれば、不安定な枕元に置いても大丈夫!

21時

出血が多いので急遽診察。
夜なので、いつものドクターではなく当直の美人な女医さんで緊張した。
子宮の入り口に血腫(コアグラというらしい)が溜まっているため、掻き出してもらった。
会陰切開した8時間後に子宮鏡を入れられてガシガシやられたのでかなり痛かったが、まぁ陣痛に比べたら何倍もマシ。
とは言ってもダメージ喰らったので、早めに寝よう。部屋に戻って、子宮収縮の点滴をされる。

3日目に続く

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