私の毒親

私の親はいわゆる毒親、というカテゴリーに分類される。

そしてわたし自身、特に父親のことが大嫌いである。父として、人として。これでも父への憎悪はかなり減った方である。(一時期、憎すぎるあまり毎晩夢で殴ったり罵声を浴びせたりしていた。

一方、母親のことも嫌いだと気づいたのは、就職のために上京して、物理的にも精神的にも離れてからだろう。


では、どうして彼らが毒親ときづいたか。

それは2018年4月。

新卒として入社した会社で見た光景である。両親と同じくらいの人間がスーツを着て、パソコンの画面を見て仕事をしている。まともに働いている。働いて、税金を納めている。話が対等にでき、分からないことは質問すると、丁寧に教えてくれて、サクサクと仕事が進む。対等に話が出来る。

たったこれだけのことである。
本当に、対等に話が出来る。たったこれだけ。
今ある当たり前に目を大きくして驚愕した。

そして、その事を仲のいい40歳くらいの先輩に胸のうちを伝えると、

「ええ、そう?当たり前だよ〜」

と軽くあしらわれた。

毒親の大きな特徴として、『話が通じない』ということは大きな1つの項目では無いだろうか。
ちなみに祖父も話が通じない。電話するとことある事に

『給料は上がったか?』

と聞いてくる始末である。それが一年以上続くので、大好きだった祖父に電話をしなくなった。

具体的に挙げていこう。

・うちは貧乏なのに、子供らに我慢(しかし、私と妹だけ)させる父親
・家が学区内の中でも端かつバスもない、しかも高校の時の補修は7時半開始だったので必然と親に送り迎えしてもらわないといけないのを恩着せがましくする父親(母親は親として当たり前のことだろうが、と憤慨していた)
・社会保険料を18歳まで払ってやったと宣う父親
・育て方を間違ったという父親
・俺が一番正しいと思っていて誤りを指摘すると理解ができず、話が通じず、癇癪をおこす父親。
・生活費は毎月のように足らず、帳尻合わせは母親に任せっきりでパチンコに行くお金をせびって出せない、今月はもうお金が足りないんだといっても何故だ、そんな訳ないと言う父親。

などなど他にもまだあるがこんな人間が自分の父親だと思うと、本当にうんざりする。母親の兄、つまりは私の叔父さんなんかは高校生の頃、息子のために自分の小遣いからお小遣いを渡したりしていたと聞き、愕然とした。

なんて大事にされてるんだろう。

羨ましさと同時に、すごく自分と自分の妹が惨めに感じた。(兄は祖父母に溺愛されてたので無し)

この子供の頃からの劣等感、自己肯定感の低さは、26歳になった今でもまだ塊として心の暗い部分に沈んでいる。
時に呼吸をするクジラのようにたまにわたしの中で浮かび上がって怒りの潮を上げる。

だいぶマシになったけどね。

けれど、一生許せないし、何なら死に際に
「てめえのことなんか、誰も大事に思ってなかったからな、地獄に落ちて苦しめよ!」
と罵声を浴びせてやるつもりだ。


まだまだ毒親エピソードはあるが、一度わたしの中で整理したかったことなのでここまでとする。

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