医療プラットフォーマー「メドレー」の2020.3Q資料からポイント抜粋
医療領域で大幅な成長を継続する株式会社メドレーさん。資料が美しいので、単純に資料作成のお手本としてぜひ見ておきたいです。
医療人材の採用支援サービス
現在及び今後とも社会的に非常に需要がある事業ですが、KPIであるスカウト数がQonQで23%成長しています。また会員数はQonQで48%成長しています。
顧客基盤
ときどき爆発的に伸びているため少し歪な形にもなっていますが、全体として非常に理想的なレイヤーケークになっています。過去に獲得した顧客の売り上げは全体的に伸びており、そこに新年度の顧客の収益が乗っかってきていますね。
調剤薬局向けシステム
時代背景もあって、オンライン診察の事業が大きく成長に寄与しているようです。前年同期比274%成長は嬉しいですね。
取り込み
顧客拡大、ARPU拡大、効率化という3つの軸で施策を整理していますが、この表はシンプルに他の事業でも思考を整理する際に活用できると思いました。常に新規顧客、既存顧客、費用改善の3つの軸を忘れないためにも意識したい表です。
なぜ今その事業をやるべきか
なぜその事業が伸びるのか、会社として取り組むべきなのかについての説明スライドです。特に医療事業など一般人にはあまり馴染みがない部分も多いので、事業をやる理由・伸びる理由を丁寧に説明してくださっているのはありがたいです。
従業員の構成
前期末から約100名増員しています。順調に社員数が増えているのと、構成についても綺麗に表現してくれいてるので、人材がどこで活躍しているのかも見やすいですね。
社会保障費・医療業界人口について
2025年には介護医療の社会保障費は63兆円規模になっているというデータです。また2040年には5人に1人は医療介護福祉領域の従事者になるという予測データも出してくれています。
医療人材業界の市場規模
医療人材にもさまざまな種類があり、人口規模・競合の多少についてまとめてくれています。このようなポジショニングマップの作り方も非常に参考になります。
クラウド型医療システムの市場規模
医療システムの2018年市場規模は4,674億円で、そのうちクラウドのマーケットは83億円しかないとのこと。今後クラウド移行が加速すれば莫大な市場成長規模が残されているイメージですね。
オンライン診察の規制の歴史
このような歴史的な背景を知ることができれば素人でもこの分野の可能性を感じることができます。IRは専門家ではない方にいかに理解しやすくするか、を意識しないとですね。
投資優先順位
どこに投資をしていくか、どうやって資金を調達するのかについて優先順位を示してくれています。基本は営業キャッシュから自社事業に投資していく、なぜなら一番投資効率が高いから、という自信をもった考え方も投資家サイドからすると当然ですが嬉しいですね。
事業ポートフォリオ
黒字事業と黒字化見込み事業、そしてこれから精査していく事業と3つのポートフォリオで事業を整理してくれています。これもこれからの時代のポートフォリオ戦略では重要な表現だと思います。
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