装着型サイボーグ事業「CYBERDYNE」2021.3Q資料からポイント抜粋
身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初の装着型サイボーグHAL®(Hybrid Assistive Limb®)研究開発・製造するCYBERDYNE株式会社の2021.3Qの資料を見てみます。
PLデータ
2021年期2Qまでの累積売上高は約8億円です。2Q期間のみでのQonQでは21.2%の成長を遂げています。次のスライドで2Qまでの累積QonQで微減していることがわかります。
売上の増加 / 減少の要因
コロナ禍にあって、シンプルにいいことだけの企業は限定的です。完璧に良い時ではない時のIRこそ学ぶことも多いかと思います。今回のケースではコロナの影響により売上が減少している部分があります。空港向けのレンタル・保守とサービスの収益が減少しています。一方で、コロナ禍にあって必要とされる除菌ロボットの収益は大きく成長しています。またQ3以降プラスに転じる予定であることも言及しているので乗り切った感じはありますが、今後にも期待&注目です。
海外売上
グローバル展開しているだけあって、海外売上高比率が高い同社ですが、東南アジア地域で収益が拡大しているということでした。全体の売上が減少している中で、東南アジアだけ伸びているというは明るい材料の一つですね。
マーケットサイズ
金額ベースでの市場規模表現も多いですが、利用ユーザー数での市場規模表現が適しているケースもありますね。同社の場合がまさにそうです。脳卒中や脊髄損傷などの患者の方が数百万人規模でいらっしゃるということも改めて学びました。
医療機器認可
事業の特徴として認可の進捗が大きなKPIとなっているとのことなので、将来予測が難しいですが、承認がおりている国が大幅に増えているということは大事な情報ですね。あまり他の産業では認可がハードルになることは多くはないかもしれませんが、事業によってはこのようなデータを発信していく必要がありますね。
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