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MY “VS” STORY

いかにMY FIRST STORYで居るか。これが一つマイファスに求められたことだったとして、

成功した、と言えるだろう。

落ち着きも、本気も。



ただ、この”場所”の話とするならば、飛び級か。


これだけは間違いなく言えるのは、MY FIRST STORYの物語が気になるタイプの人間で良かったということ。その分心残りもある。

でも良いんだ、この心残りは未確定の未来に託すので。

これ、本当にHiroの人格が終わってたら追いかけるなんてまずなかった。よく懲りないよ。


確かに、ワンオクは誰もが羨むドリーマーだった。
それでいて、フロントマンは誰よりも強くて、出立ち、その様にすら格を見た。

「マイファスが自分たちで東京ドームに立てる日が来ることを応援してあげてください。このステージに僕の背中を置いていきます」

4月のドームでも、ドーム特有の圧、反響しまくりの太い歓声すらも演出かと思わせるぐらいに自然だったと言ったが、対バンであろうと、それが弟に背中を、格の違いを見せつけにきた日であろうと変わらなかった。やはりワンオクにとってドームは最適解な場所なのだ。

マイファスもきっといつも通りやってくれるはずだし大丈夫だというのはわかっていたが、本人よりお客さんの渦の圧が心配だった。会場は圧倒的にワンオクロッカー。ワンオクで温まりきった客の渦に呑まれたら一瞬でドームにも呑み込まれる。

Taka「越えるべきはワンオクではないということを今日分かってもらいます。」

確かにそうだし、この日を通じて改めて実感となったはずだ。

だけども、反射的に「きっともうHiroはそれをわかっているはず」だと思った。
最近のマイファスには希望が見えるから。
Hiroのアンサーが楽しみだと思ったシーン。



ー MY FIRST STORY
彼は、彼らはどんな気持ちだっただろうか。

1曲目は”メリーゴーランド”か、それとも”最終回STORY”だろうか。

選ばれたのは後者でした。
印象的な伴奏が響く。感電ほとばしる。
ただマイファスの今を、本気を見守るしかないので起こる全てを凝視することにした。


「1バンドマンとして本気で倒しにいきます。」
これがHiroのアンサーだったと受け取っている。
自分を超えるということ。
グッときたシーンも嬉しかった瞬間もいくつかあるけど、その中でも印象の濃いシーンの一つ。
決して、ここがゴールではない。むしろ始まりと呼ぶべきかもしれない。
"「ようやく手に入れた」そう言えるまで終わらないSTORY"

思っていた以上にいつものマイファスだった。
多分それは2曲目に”ALONE”が来たから。
変に身構えていた自分だったが全意識がマイファスの”ライブ”を楽しむに切り替わった瞬間。大きなところでマイファスがライブをしている、そんな感覚になった。

自分自身を開放し、表現できる手法である”音楽・歌”によって昇華してきた言霊たちが色づいた日となった。


「弟の夢に付き合ってください」

私がマイファスの物語に飽きない理由の全てはこの日にある。そんな気がする。


特に勝敗はなかった。
「VS」とはいえ互いに勝敗をつける為の一戦だったとは限らない。
ファンの方がその点必死だった説もある。

VSと言えば、5月のジャイキリ、w/ WANIMA
マイファスどう出るんだろ!なんてとにかくマイファス目線で、その戦法を観に行ったのに、自らを高めるための一戦だったんだということに気づいた。
「ライブを見てくれないと伝わり切らない、私の信じたMY FIRST STORYというバンドは」なんてことを本気で思ったりした。

“ライブでの一挙一動が全てということで、悪しからず”
某ストーリーのボーカルのTwitterプロフィールみたいな格言を確かに私の中で宿した。
だとするならば、東京ドームだって、1114に見せてくれる一挙一動が全て。
47都道府県ツアーで確実にバンド力は磨かれた。

時はきた。約束を取り付けたその日から何度想像しても現実として起こるという事実を実感できなかったのに。
47都道府県ツアーを重ねるうちに、いつの間にか辻褄の合う事実となっていたなと。



2023 1114 東京ドーム

確かに見た。
道の先のアイツに、その先の自分に、果敢に挑む姿を。

ここからが、手に入れる旅の本編。
まだ終われるわけがない。このストーリー。
それはまだ想像もつかない。ただ記憶を重ねるだけでは満足できないから。

この日も変わらずきちんと言葉で伝えてくれたから、いつか本当に叶う日まで一緒に歩き続けたいと改めて思った。
無期限延期なんて甘えかもしれない。一方で、未確定の未来の約束に見合うぐらいのパワーと信念を持ってバンド力を高めているのも事実。

想像もつかない中で真っ向から「着いていきます!」と無垢に言うのは盲目で、綺麗事だと言われるかもしれない。冒頭にも書いたが、Hiroの人格が終わってたら追いかけていないので。伊達にストテラやってるわけではない。武道館の時は未来へのワクワクが大きすぎて着いていくの一点張りだった。実際に現実を見て、まだ越えるべき章があることを知った。じゃあやめるのかと言われたらそうではない。

確かにワンオクは誰もが羨むドリーマーだった。

ただ、VSはドリーマーが巡り合わせてくれた機会ではなく、マイファスが着実に積み上げてきたその全てがこの機会を作ったんだなと改めて確信できた。

この世に要らないこだわりなんてない。だから、マイファスも掲げ続けたこだわりに誇りを持ってここからまた走り出せば良い。

今度は立つべくして立った今日に出会いに行く。マイファスファンで良かったなー!

また当時者のように追いかけるわけです。




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