見出し画像

Freddie King

Freddie King - Is a Blues Master (1969)

画像1

 ブルースは好きだったから色々と聴いたり知識を得ていたけど、反面R&Bやソウルは無頓着だから人の名前も知らなかった。だからブルースメン達がその手の連中と一緒にプレイしたりアルバム作ってもピンと来てなかった。聴きたいのはブルースメン達のギターフレーズだから他は気にしてなかった。つまり音楽的には聴いてなかったって。ミュージシャンに対しては失礼だが、ブルースはロックの肥やしで、どれだけ身に付けるかの認識だった。

 Freddie Kingの1969年リリースの「Is a Blues Master」はアトランティック傘下のコティリオンレーベルからリリースされた、如何にも万人受けさせる意図もあったタイトルが素晴らしい。その背後にはキング・カーティスが若きフレディ・キングを気に入ってアトランティックへ引っ張って、本人がプロデュースした。そこに仲間のアラン・トゥーサンやドニー・ハサウェイを引き込んで協力させたから面白い。だからサックスあり、楽曲も物凄くメリハリあって、フレディ・キングの弾きまくるアルバムではなく、楽曲レベルが高く出来上がっている。

 だからと言ってキング・カーティスの凄さが前に出ていなくて、やはりフレディ・キングの凄さが圧倒的。サックスや歌は出てくるけど、それでもゲスト的でやはりフレディ・キング。ブルースメンはどんな世界でも強い。自分のソロアルバムだから当たり前だが。シェルター時代のフレディ・キングのインパクトが強いだけど、この時代もフレディ・キングはそのままだった。そこにファンクジャズ野郎も絡んでいた興味を持っていればもっと早く名盤を聴いていたが。

ここから先は

9,266字 / 8画像
この記事のみ ¥ 100

好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪