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U.S. 80s Rock #2

George Thorogood & The Delaware Destroyers - Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978

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 Geroge Thorogoodは一人ロックンローラーでアメリカのデラウェア出身の田舎者。顔見ても明らかに田舎者のむさ苦しさとファッションセンスのダサさ。ところがギターの腕は超一級でブライアン・セッツァー顔負けのプレイを聴かせてくれる。80年代入ってからのR&R時代だからそういう人と思ってたけど、1978年のライブ盤「Live At The Boarding House Ksan Broadcast, San Francisco, May 23rd, 1978」を聴いたらスライド中心のロックプレイで激しいライブだった。イージーなR&Rばかりじゃなくて、ギターを追求したプレイスタイルを駆使してのライブで突出してた。スライドだから個性的で、話題になった新人のライブでかなりカッコ良い。

 アルバムデビューが1977年、サラグッド27歳の頃のデビューで、このライブはデビュー翌年で気合入りまくってる。これだけギター弾けたら楽しいだろう。ブルーススタイルは当然習得しているけど、この人のギターはもっと明るくてカントリータッチのブルースベースでブライアン・セッツァーとは異なるけど、これだけギターを聴かせてくれるライブのリリースは存分に楽しめる。

George Thorogood & The Destroyers - Bad to the Bone (1982)

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 本来R&Rは考えてはいけない音楽で、楽しめればそれで良し。随分昔にR&Rを意識的に聴いたけど、その頃夏にロカビリーイベントがいくつかあって一人で行ってた。そこではステージの前方がダンスホールみたいに空いてて、某有名な日本のロカビリー歌手が出てきて歌い始めると何組かそれなりの年齢の人達が踊り始めた。楽しそうに踊ってる姿を見てて良いなと。R&Rはそういうモンかと。「American Graffiti」聴いて、妙に50'sにノスタルジックしてた。

 時は飛んで1982年、ジョージ・サラグッド全盛期のアルバム「Bad to the Bone 」はカッコ良いR&Rで良かった。The Stray Catsほどソリッドでシャープではなく、もっさり感じあったけど、ジャケットの印象も大きい。ゴキゲンなR&Rばかりを奏でてくれる人で、キャリアは古い人だけど頑固なアメリカン・ロック小僧で、得意のR&Rで世に出てきてアメリカではウケた。スティーヴィー・レイ・ヴォーン的な部分もあり、あそこまでブルース漬けじゃなくてR&Rだけど雰囲気は似てる。1982年もあって時代の音ではある。

 「Bad to the Bone 」はメジャーに進出した最初のアルバムでオリジナルな曲から往年のロカビリーのカバーで占められてて、R&R魂全開で聴かせてくれるアルバム。思わずノッてしまうシンプルなR&Rばかりで、恒例のバラードもあるけどカッコ良いR&Rが良い。

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