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60s-70s UK Trad Folk Rock 【S-W】

Sallyangie - Children of the Sun (1968)

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 マイク・オールドフィールドはあの「チューブラー・ベルズ」のヒット以降、メジャーなミュージシャンの道を歩むが、それ以前からシーンに顔を出していた天才ミュージシャンだった。Kevin Ayersのバンドのベーシスト参加は二作で終わったけど、その前には実姉サリー・オールドフィールドとのデュオ作品に参加していた。

 1968年にリリースされたサリアンジーの「Children of the Sun」ではMike Oldfield 15歳、Sally Oldfield 19歳。この年齢で自作曲で出てくる天才肌の姉弟。その後どちらも成功を収めていくのはある意味当然だったか。

 サリアンジーの「Children of the Sun」は、同時代のアーティストで言えばDavid Bowieの最初期の作品に似た感性を聴ける。トラッドに根ざさないファンタジーな感性を持ってアコースティックギターで奏でる。この辺りのルーツは何だろうと最近違う側面からもぶつかっているテーマで、12弦ギターを掻き鳴らしただけでは出てこないし、かと言ってトラッドやアイリッシュルーツには根ざしていない。全くのオリジナルな感性で奏でて展開していくこの音こそミュージシャンのオリジナリティかもしれない。

 サリアンジーは姉のサリー・オールドフィールドの歌がメインだが、これが浮遊した天使の歌声でとんでもなく可愛らしい歌声。萌え系と言っても良いだろう。そこで彼女は色々な歌唱法を試して、可愛い声からドスを利かせた声など歌の可能性を広げている。弟のマイク・オールドフィールドはこれと言って素晴らしい個性を発揮してはいないけど、15歳にしてこんなスタンダードなサウンドを奏でているのかと驚くばかり。

 多分この時代にしか存在できなかった美しいアコースティックで奏でられるフォーキーな世界、その代表的な一枚がサリアンジーの「Children of the Sun」だから、いつも耳にしてほっとする一枚です。

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