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Buddy Guy

Buddy Guy - Live - This Is Buddy Guy (1968)

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 モノホンブルースが聴きたくなったのでバディ・ガイに行ってみよう。完全に熱いブルースモードになったので、ホントに熱い、そして70歳を越えても現役でライブをバリバリとやって、しかもギタープレイもまるで変わらずハードにアグレッシブに弾いてる現役ジジイのバディ・ガイ。とんでもない人だが、昔は全然売ってもらえなかった時代が長くてアルバム単位の名盤は多くない。自分が最初に出会ったのはジュニア・ウェルズのセッションライブ・アルバム「Drinkin TNT & Smokin Dynamite」で、このギターの虜になった。。マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフを聴いてブルースは辛いと思ってた頃に「Drinkin TNT & Smokin Dynamite」に出会ったので、そのハードさに熱くなった。それ以来そっち系のブルースばかりを聴くようになった。

 一方、Buddy Guyの1968年のライブアルバム名盤「Live - This Is Buddy Guy」はジャケットから暑苦しいし、外れなさそうでCDが出て見つけた時にすぐ聴いた。昔はブルースのアルバムは全然探せなかったから、CDになって色々と聴けるようになったのは嬉しかった。「Live - This Is Buddy Guy」にはA.C.リードのサックスまで一緒に入ってる。気にしなかったから知らなかった。この人のサックスが特別好きでもないけどアルバート・コリンズの相棒だから良い。更にBuddy Guyのぶっ飛ぶギタープレイに限る。1968年でこんな音出してたのかと驚く。黒人リアルブルースメンでは信じられない異端児だろう。ロックの連中でもこんな音は出してない頃にこの音だ。しかも歌とライブのノリはJB'sと一緒の頃のジェームス・ブラウンのライブと共通している。JBもこの頃「Say It Live And Loud: Live In Dallas 08.26.68」だから凄い本能。

 最初からエグいギターでバリバリかましてくれて、ふと思ったのが順番逆だけどヤードバーズのギターをもっと音割れさせたらこうなると思った。Buddy Guyのライブはロックの世界に受けるハズです。今じゃジミヘン弾かせたら右に出る人いないくらいジミヘンを超えるカバーが出来る人。ブルース・ロック好きで「Live - This Is Buddy Guy」を聴いた事ない人にはオススメで、ちょっと歓声がステレオで被せられてる感がしつこいけど、そんな拍手程度では物足りないくらいの演奏。途中でソウルの名曲「Knock on Wood」も出てくるけど、本家をぶっ飛ばす歌で白熱したライブ。先日のロリー・ギャラガーとは異なったブルースロックの域にいるとんでもない人。

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