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Joe Bonamassa

Joe Bonamassa - Live From The Royal Albert Hall (2009)

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 ロックはブルースの子供だ、そして今はロックもブルースも見事に融合した音楽が存在する。つまりロックだけど、新しい解釈と影響によるプレイは最初はなかなか受け入れ難い。聴いて慣れるとその新しい面白さと刺激が心地良くなる。そこまで聴けるかどうか。

 Joe Bonamassaは、ちょいと前から名前は知って聴いてた。Black Country Communionの活躍もブルースメン+ロックスターの影響があってオールドロックファンに好評だった。今回、たまたまライブ映像「Live From The Royal Albert Hall」を見たら凄くて。これだけギター好きに弾いて歌って自由にオールドロックへのオマージュもあって、セッションしてどこからどう見てもロックもブルースもギターも大好きオーラが出てる。仕事だからプロ的に色々あるけど、大好き感丸出しで嬉しそうに楽しそうにプレイしてる。凄く気持良くて、しかもその気持分かるのが多くて。Royal Albert Hallの演奏だから気品に溢れてるし、ファンへのトリビュートも凄くて良い。

 ギターで言えば指弾きからピック弾きまで多用して音のニュアンスを凄く大事に出してるし、カバー曲でも自分自身のプレイだけでなくオマージュがあって、そこにクラプトンやポール・ジョーンズのゲスト参加です。そしてベック・グループからの曲、自身の曲中でもZeppelinの影響たっぷりに「幻惑されて」のソロ部分が出てきたり、そもそもテルミン使ってる。かと思えばスパニッシュギターも弾いたりと多彩ぶりを発揮してリスナーを魅了するパフォーマンス。ギターもレスポールメインながらもフライングVなども登場して楽しいし、ギターテクニックの基礎がしっかりしてて粗雑さが全く出て来ないトコロがプロ。だからこそ認められてるし、カッコ良い。そしてRoyal Albert Hallでやれる人。

 今までここまで凄とは思わなかったけど、一皮も二皮も剥けたのか、それとも自分が聴ける耳になってきたのかハマった。このライブ映像もバリエーション豊かで楽しめるので、何度も見ないと。やはりギターがカッコ良いと思わせてくれる人が少ないから、こういうカッコ良さは嬉しい。

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