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Aerosmith 80s- & Solos

Aerosmith - Done With Mirrors (1985)

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 エアロスミスをリアルで知った時は丁度再結成第一弾「Done With Mirrors」をリリース前後で、昔の作品と併せてエアロは聴きまくった。もちろん昔の作品の方がカッコ良かったが、その後「Parmanent Vacation」が出て、一気にスターダムに駆け上がっていった事も懐かしい話。

 1985年にリリースされた「Done With Mirrors」を久々に聴いたが、この前にエアロは崩壊してて、ジョー・ペリーが自分のプロジェクトでアルバムを何枚かリリースしてて、そのファーストアルバムのタイトルが「Let The Music Do The Talking」だ。この「Done With Mirrors」の一曲目に入っている曲で、ジョー・ペリーバージョンの聴き比べも面白いけど、スティーヴン・タイラーの歌だからエアロバージョンの方が圧倒的にカッコ良い。このアルバムでバリバリのロックチューンはこの曲だけに近いので、この一曲でエアロ復活を喜んだ人も多かった。まだ自分たちで作曲してるし、曲中に「Draw The Line」のリフを織り込むゆとりもあって遊べている。このアルバムは全体的に似たようなリズムの曲が多くてやや飽きるが、後の活動を知っているとエアロらしいので単純に駄作でもない。「Shame On You」はもうちょっとハジければ、「Shela」はその後のエアロにはありがちな曲で、スティーヴン・タイラーが必死に歌ってる叫び声がシリアスで良い。「Gypsy Boots」もアメリカンロック的で結構良い。「She's On Fire」はスライドバリバリでR&Rしてる。この時は原点回帰を目指したか、泥臭いサウンドも出てるから、もしこの後売れなかったらもっと渋いバンドになっていたかも。しかしどの曲もドライブ感グルーヴ感が薄く、ロックらしさに乏しい音。

 辛辣に書いてるけど、これがあったから今のエアロがあって「Parmanent Vacation」からの「Dude」が売れ、更に当時つまらないバラードと思っていた「Angel」が全米大ヒット。続く「Pump」はもう超大物王道ロックバンドの姿。

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