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other country 00s Blues Rock

Aaron Keylock - Cut Against the Grain (2017)

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 たっぷりと練られて出来上がった素晴らしき音楽も良いけど、快活にスカッと出来上がったR&Rも好き。そこに若さとパワーとエネルギーがあって、反抗心があったらもう上出来だ。それでロックは出来上がる。その何かが欠けてしまうと偽物扱いされるし、ブレてしまうと魂売ったとなる。そういうピュアなロックも最近あまり聴かない。

 まだ18歳ながら既にこれだけのギターテクニックと才能、知り尽くしたプレイと音のセンス、更に音作りの面白さとギター選びの良さ、様々なライブステージの変貌はあるものの、マーク・ボラン的にも映るギターヒーローの華やかさがそこにある。そういうプレイヤーが英国からまた出てきている。

 Aaron Keylockで、アルバム「Cut Against the Grain」は先日リリースされたばかりだけど素晴らしくロックブルース。必要性の是非はともかく、聴いてて嫌いじゃない音、即ちブリティッシュブルースロックそのもの。使ってるギターもレスポールにファイアーバードとギターの音でプレイしてるから分かりやすい。曲はブルースロックの分かりやすさとソロプレイで出過ぎてないから少々物足りないくらい。トリオ編成で歌ってるけど年齢不詳の渋さ。

 プレイのエネルギーやひたむきさが良い。曲の良し悪しではなく、ガツンと快活にやっているだけで気持ち良い。このまま続けてくれてシーンに残ってほしいが、既にThe Answer他ブルースロックバンドの前座でツアーをしているからそれなりに知名度も上がってる。

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