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The Rolling Stones 70s #2

The Rolling Stones - Sticky Fingers (1971)

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今年は午年か、と真っ先に思いついた曲名は「Wild Horses」だった。もちろんストーンズのアレ。今年の冒頭にそいつを持ってきたいとは思っていた。アルバム「Sticky Fingers」に入ってるけど当然書いてるだろうから、どうするかな、他の違うエディションのでも取り上げておくかとか考えた挙句やめとこう、となった。それで、ブルース聴いてて何かもうちょっと、と思ってストーンズ聴きたいな、と。自分のブログライブラリ見ると何と「Sticky Fingers」をまだ書いてなかった事に気づいたので、年初に取り上げておけばもうちょっと気合入ったかな、などとちょっと詰めの甘さを実感したのだった。

 The Rolling Stonesの1971年の屈指の名作と誉高い「Sticky Fingers」。ウォーホールによるホントのファスナーが付けられたアナログジャケットが有名で、そのためにこいつのオリジナル盤を入荷するといつもダンボールでジッパー部分を覆ってからじゃないと他のレコードを傷付けずに収納できなくて気にしてた。今思うとそれは中のレコードを傷付けることはなかったんだろうか?とも思う。CD時代になって何度か同じようにリアルジッパー付きでリリースされた事あると思うけど、意味あるのかな。今はどうなってるか知らないが紙ジャケ辺りならリアルジッパーだろうか。更にその頃不思議だったのがタイトルロゴ。ロゴと言うかスタンプの位置が割と異なってて、左側に斜めに押されてたり上の方に真っ直ぐ押されてたり各国盤の違いだったのか再発の違いだったのか、色々あって良くわからないレコードだった。

 ただ、その中身はもちろん最絶頂期のストーンズだからいつ聴いても名盤です。ひたすらブルース聴いてた後だからか、ストーンズってこんなにキャッチーでポップだったか、と思うくらいだが、相変わらずの生々しいロックな音。面白いよ。これだけロックの王者として語られてるのにどう聴いても基本的にアコースティックなバンド。決して必要以上に音を歪ませることはないし、「Sticky Fingers」でもオープニングから「Brown Sugar」だからあのリフだが、マイルドで耳障り良いし、しっかりとアコギが鳴ってるし。更に聴き進めていくとミック・テイラーのスムーズなギタープレイがホントに心地良い。冒頭に書いた「Wild Horses」も超傑作。アコギとそこに絡むオブリなギターソロ、そしてミックの歌メロでしょ、凄い。確か初来日公演のライブで演ってた気がする。しかし、改めて聴いてて思ったのがスタンダードブルース的な曲が多く入ってるアルバムだったと言う点。ミック・テイラーを獲得したからだろうか、バラードやブルースらしい静かめな曲が半分を占めてて、ロックな曲が数曲程度とイメージとは違って結構作り込んで深みを出している作品だったように聴ける。どうしても「Brown Sugar」や「Bitch」の印象が強かったからね。

 そういえばまた来日するんだっけ?もう最後かな。だからと言って見るか?となると少々考えるが、見るなら全盛期が見たかったワケで…。それにしてもロック50年、70歳過ぎてもロックか、世の中老けてくハズだ。


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