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Genesis solo works: Peter Gabriel, A.Phillips, P.Collins, S.Hackett, T.Banks,M.Rutherford

Peter Gabriel - Peter Gabriel 1: Car (1977)

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 ジェネシス時代から強烈な個性を放っていたピーター・ガブリエルがジェネシスを離れてから最初のソロアルバムが「Peter Gabriel 1: Car」。1977年、パンク全盛期のリリースにも関わらずなかなかの人気を博したらしい。アルバムジャケットが何気にヒプノシスなので不気味感満載でさすがと唸らされる。中身の方は詳しくジェネシス知らないけど、その世界観のままだと感じた。ちょっとバンドらしさは抜けているので幅は広がってるけど、アレンジや歌声などジェネシス時代を引きずっている感じはそのままか。ただ、バックの音が強烈なパワーを放っている部分が圧倒的に違う。ジェネシス聴いてる時はこういうロック的な骨太さはまるで感じられず、それこそがジェネシスの世界だったと思うけど、ここで聴けるのはロバート・フリップやトニー・レビンのせいか、圧倒的にクリムゾンが持つロック的エッセンスが全面に出ている。そこでのピーガブが異世界感で歌っている作品の感じ。

 ピーガブがロックな人なのかと言えば、そういう風にはなかなか聞けなくて、でもここではそんな強烈なバック陣を揃えながら他を圧倒するボーカリストの世界を紡ぎ出しているから不思議だ。それでジェネシスを抜けたとも思えないし天才肌かも。意外なことに聴くと結構力が出てくる曲もあって、ピーガブでそれはないと思ってたから驚いた。

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