U.S. Southern Rock
Blackfoot - Strikes (1979)
英国ロックに影響を受けたアメリカのバンドも70年代中期以降は多いと思う。あれだけ英国のロックが流行すればキッズ達がこぞって聴いて影響を受ける。そいつらがロックをやり始めるから、こういう傾向は日本も同じで、独自のロック文化になるけど、アメリカの場合はそこに土着性が入るから変わった感じになる。南部のレーナード・スキナードの離脱者リッキー・メドロックが始めたバンドも同じくだ。
ブラックフットが1979年にリリースした「Strikes」。ジャケットもインパクトあるし音もカッコ良かったが、ライブ盤「Highway Song Live」が好きだから、スタジオテイクを聴きたくて「Strikes」をチョイス。フリーの「Wishing Well」もやってるから気になって、大らかな南部のゆったりとした大地で奏でられる雰囲気で小技も一切なく心地良い。ギターもキュイーンと入ってくるサザンロックの影響下。
オープニングからザクザクと快活なサザンハードロックが演奏されて害がない、カラッとしててアメリカの空気を感じる音。フリーの「Wishing Well」も同じ目線とレベルでプレイされているから恐れ入る。ポール・ロジャースはアメリカな音を目指してバドカンをやってたが、アメリカ人によるフリーのカバーがこうも簡単にアメリカンになるから凄い。歌声や発音の違いもあるが本場にはかなわない。
待望の「Highway Song」はアルバムの最後を飾る大曲で登場するけど、名曲の域に入ってる。アルペジオから泣きのギターソロで曲が始まりほぼ「Free Bird」と同じ曲構成で進み、最後は怒濤のギターソロ展開でカッコ良い。
後の1983年にはユーライア・ヒープのケン・ヘンズレーが参加してアルバム「Siogo」を制作、初っ端の「Send Me An Angel」は見事にヒープ節でサザンの世界だから頼もしい。その後もメンツを替えて2000年のライブ盤「Live」でユーライア・ヒープの「Easy Livin'」をカバーしている。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪