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Chris Duarte

Chris Duarte - Texas Sugar/Strat Magik (1994)

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 TwitterでSRVみたいに燃えるギタリストは他にいないかと呟くとChris Duarteを教えてもらった。1994年にデビューしているので16年間も知らなかったが、もっと早くから聴いたら人生得したと思う。それくらい心を掴まれたブルースメン。来日もしているし、日本のバンドとジョイントアルバムも出している稀有な存在。

 1994年リリースのファーストアルバムにして超名盤の誉れ高い「Texas Sugar/Strat Magik」。タイトル通りにテキサス出身で甘いマスクでストラト使いの魔術者の意味のタイトル。実際1963年製のストラトキャスターをフェンダーのアンプに突っ込んで弾いてて、ロックではなかなか聴けない凄く良いストラトの正しい音。ストラトはあまり得意じゃないけど、こういう音なら弾いてみたいし鳴らしてみたい。まず音でぶっ飛ぶ。そしてフレーズも曲もプレイも雰囲気も空気感もタイム感も全てがカッコ良いブルースロック。SRVのフォロワーと本人も認識してて似てる部分はあるが、コピーは優に超えてて、別の道に進む予感もありながら、SRVを思わせる。最初は線が細いと思ったけど、今では愛聴盤。続けてほとんどのアルバムを揃えて聴きまくってる。以降は作風もアルバム毎に変えたり、ギターも色々チャレンジを試みてアルバム毎のカラーを出して面白い。

 「Texas Sugar/Strat Magik」の傑作は大曲の「Shiloh」です。静かに始まってミドルで、そしてハードに熱く舞い上がって魂を聴かせてくれる一曲で10分弱。素晴らしい。どのアルバムもこれくらいの曲が入ってて自分的には目玉になってる。気持ち良いトコロで気持ち良いフレーズが入ってくるギターに思い切り酔える。それが見事にハマるのが嬉しい。これは好みだけの話ではなく、ジミヘン的な感覚論の気持良さに近いので、教えてくれた方にも大感謝。他にもあるかと期待してるし楽しんでる。ココのところブルースばかり聴いてるので気持ちの良さを追求してる。

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