No Doubt - Live at Coachella 2024
毎年割と長い期間に渡って行われるコーチェラ・フェスティバルの模様もどことなく気にはしつつも、そこまで特別なバンドが出る様子でもなく脇を流れていったが、どうやら久々に再結成のNo Doubtが出るらしい、と言うか出ていたらしいのでYouTubeでもおすすめ動画的に出てきて知ったお話。さすがに90年代初頭のバンドなのでなかなか微妙なタイミングでもあり、懐かしくもあり、それでもまだジジイババアの感じでもなく名前は割と知られているのだから話題にもなろうと言うものだ。自分的にもデビューした後くらいからなんとなく面白くて聴いていたし、新鮮でもあったから来日公演も行ったなぁと思いだしたくらいだが、いざYouTubeでライブ映像がリリースされてくるとなかなか悩ましい感情も沸き起こったのでちょいと書き溜めてみる。
「Hey Baby」と「Spiderweb」「Just A Girl」の3曲がコーチェラオフィシャルからリリースされてきたが、音のバランスがあまりよろしくないからか、どうにもグウェンの歌だけが目立ってしまって、迫力に欠けるのと、そりゃもう50半ばのメンバーだからあの頃の勢いやハジケ具合やパワーなんてのはないワケで、かなり残念感溢れる。ただ、オーディエンスの動画を見ていると結構な迫力やバンドの一体感は感じるので、きちんとしたミックスと音処理を施せば再結成ライブの集大成としてはかなり良さげなライブ盤が出来る気もするが、何度となく聴いていると慣れてくるので、客席録画動画とあれこれ聴いていた。勢いが命のバンドだったので、それが無くなった今、こうして聴いててもさすがに哀しげにはなったのが事実だが、それでも音楽的には懐かしい感情は当たり前か、こういうロックバンドの方がメタルバンドよりも劣化が早いのはやや驚きだが、バンド自体は決して悪くない。そりゃもうグウェンのパフォーマンスの若さやバンドメンバーも老けてはいるが、しっかりミュージシャンだし、微妙ながらも楽しめたライブ。多分その場で見て楽しんで懐かしむだけが一番良いのだろう。
そもそも楽曲に触れる事自体が久しぶりだったので、改めて面白い音を出していたなと実感したのと、当時は感情むき出しで歌っていたグウェンの大人になりすぎぶりのギャップが大きく目立ったのか、しっかりヤンチャなカリフォルニアガールしていたけど、セレブが板についてしまっていてね、しょうがないけど、月日の流れ具合を実感するばかり。でも、やっぱカッコ良かったかな。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪