Taste / Rory Gallagher #1
アイルランドの熱血ギタリスト、ロリー・ギャラガー
Taste - Taste (1969)
熱いブルースロック、と言えばとにかく思い浮かぶのがロリー・ギャラガー。ライブの熱気がなかなかレコード化できない不運なギターヒーローでもあったが、今じゃそんな逸話も含めてロリー・ギャラガーは人気のある、人間味のあるミュージシャンとしっかり認識されている。当時売れた売れないは昔の話として、今、何度も再発されて評価されているから見事なもの。芸術家は死後に評価される人も多い。
ロリー・ギャラガーが最初にシーンに出てきたTaste。デビューアルバム「Taste」は1969年にリリースされ、最初見た時はこのジャケットにおののいた。なんでまたこんなムサい瞬間を強烈な色に仕上げて出したのかと。ロリー・ギャラガー本人はどう思ってたか知らないけど、インパクトは絶大で見事にムサい。
最初からロリー・ギャラガー節は全開で、まだまだ楽曲がチープで展開もなく勢いで曲を弾いている面も大きいので相当未完成。多様な取り組みして方向性は見出したかったようだけど、どれも中途半端。ただしロリー・ギャラガーのギターのテクニカルさとワイルドさがしっかりと同居していて目立つ。そもそもロリー・ギャラガー名義とTasteは大して差がないので、実質のファーストアルバムになる。言うならばバンドの主導権は握っていなかった程度。アイルランドから皆で出てきたので余計に民主主義し、その辺はゲイリー・ムーアと似たようなところあるかもしれない。
アイルランドも一度行ってみたい。あまり寒すぎない時に一週間くらい。
好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪