第3節 FE名古屋vsレバンガ北海道 GAME1
前節はアウェイの地で好調な大阪にスイープされたFE名古屋。
『旧友』である相馬卓弥の復帰という嬉しいニュースには立ち会えたものの、得点を積めずに連敗したことで現時点での課題が浮き彫りとなりましたね。
得点力不足はもちろん、守備の強度や新メンバーたちの連携などの不足、一朝一夕に解決出来るものではないだけに、粘り強く成長していくしかありません。
今節はホーム・稲永スポーツセンターに戻ってレバンガ北海道を迎え撃つこととなりました。
レバンガはここまで4連敗と星こそ取れていませんが、いずれの試合も接戦であること、そして昨季もこの時期に対戦してスイープされたことなどからFE名古屋にとってはやりにくい相手です。
エースである中野司、スコアリングガードの寺園修斗、スピードスター島谷怜など強力な日本人に加えて昨季対戦で活躍されたトーマス・ウェルシュもおり、如何に彼等に仕事をさせないかが鍵となりそうです。
対してFE名古屋はここまである程度安定しているショーン・オマラと並里成以外の部分を如何に機能させるか。
エースとして期待のかかる佐土原遼、才気溢れるルーキーの内尾聡理などはもちろん、開幕後から調子を落とし気味の保岡龍斗が復調出来るかを注目しておりました。
私は普段なら先行開場から居るのですが、所用があり11時頃漸くJR多治見駅に到着。
「さっさと稲永行くべ🚃」…と意気込んだは良いものの、駅の電光掲示板に『運転見合わせ』の哀しい文字列が…😇
出足を挫かれたものの、間もなく運転再開したのでなんとか気を取り直して稲永に向かいました…しかしもうこの時点からなんかいやーな空気が。
春日井市内あたりから雨が降り始め、名古屋市内も雨模様。
折り畳み傘を差して野跡駅から徒歩で向かいます☔
入り口でお知り合いの方と偶然出くわし、お話しながら少しだけテンアゲして会場in…
したのですが、観客の少なさに衝撃を受けます。
まだ前座試合の時間帯、悪天候、他イベントとの兼ね合いetc…色々な要因はあるにせよ、土曜日デーゲームでここまで客脚鈍いのは相当久しぶりです。
何だか色々不安だらけですが、試合開始時刻は刻々と近づいてきます。
FE名古屋は連敗を止められるのか、レバンガ北海道は今季初勝利を掴めるのか。
開幕直後から我慢の時間帯を過ごしている両チームの意地のぶつかり合いとなったGAME1を振り返ります。
#試合全体雑感
ジャンプボールはショーン・オマラが制してFEが先手。
保岡龍斗からのアシストを受けた佐土原遼がペイント内をきっちり決めて先制!
幸先の良い立ち上がり…と思ったのも束の間、レバンガのエース・中野司にスリーを献上してしまいます。
中野はどんな位置からでもクールに決められるスコアラーであり、絶対に抑えねばならない選手です。
立ち上がりに気持ち良く得点させてしまったことを後々後悔することとなります。
オマラのバスカン、佐土原の連続得点などで突き放しかけますが、保岡龍斗のターンオーバー→島谷怜のファストブレイク、そして中野にこの日2本目、3本目となるスリーを連発され一気に逆転されます。
この後は点の取り合いとなります。
杉本天昇のスリースロー、中村浩陸のバスカン、笹山貴哉のスリーなどで加点をしますが、レバンガも中野を中心にスコアして27-25とFE僅かにリードで1Qを終えます。
お互いに守備を身上とするチームですが、どうやらこの日は殴り合いとなりそうです。
2Qはレバンガが攻撃に失敗、佐土原がリバウンド確保→笹山のフローターでFEが先行。
1Qと変わらずシーソーゲームの様相を呈します。
2Q残り6:02、ラインクロスから得たチャンスを浩陸がフェイドアウェイで決め切って35-30。
「これで勢いに乗れるか?」と安心したのがいけなかったのか、2Q残り5:30に保岡がこの日2つ目のターンオーバー→寺園修斗に鮮やかにスリーを沈められて35-34。
直後にトーマス・ウェルシュにダンクをぶちかまされて35-36となったところでオフィシャルタイムアウト。
レバンガもターンオーバーは多いのですが、それ以上にFEがターンオーバーや雑な攻めからのロストでみすみすチャンスを逃している印象。
タイムアウト開けは競った展開。
レバンガはライアン・クリーナーが躍動。
クリーナーはこのQだけで7PTS、1ASTと荒稼ぎ。
なにかとFが嵩みがちなウェルシュを休ませることに成功します。
対するFEは2Q残り2:26、ドライブで斬り込んだ並里成が松下裕汰のFをものともせずにねじ込みバスケットカウントエンドワン!
ワンスローも決めて42-45と肉薄。
更に並里→オマラのホットラインで連続得点を奪い、46-45と逆転!…したのですが、喰らいついて離れないレバンガ。
2Q残り0:22中野がこの日15PTS目となるフローターで46-47と再逆転に成功😇
FEの前半ラストポゼッションは失敗し、そのままハーフタイム突入。
前節のvs.大阪は得点の面で苦しみましたが、そこは改善出来ています。
しかしどうにも守備の綻びがあり、失点が多過ぎる印象です。
レバンガはFEへの対抗策として中野を中心にロングレンジ、或いはミドルレンジを多用して現状のFEの強みであるインサイド陣の高さ(特にオマラとアイザック・バッツ)を無効化しているように感じます。
後半は如何に相手を抑えられるか、如何に不要なミスを減らせるか、FE intensityを発揮出来るかにかかっています。
とは言え、腹が減っては戦は出来ませぬ。
今節のハーフタイムもぐもぐは基本に立ち返って小倉マーガリンどら焼きです。
記憶が確かなら、FE名古屋を初観戦した時にもこのどら焼きを買っているはずなのである種の『験担ぎ』みたいなものです🦅
前半だけで喉が中破くらいしてますが、選手たちの頑張りを思えばこのくらいかすり傷です笑
そんなこんなで後半開始。
3Qは佐土原のレイアップで3Q続けてFEが先手を主張。
この日の佐土原は攻守共に気迫が前面に出ており、本当に頼もしい限りです🙂↕
しかし余韻に浸る暇もなく、中野にこの日4本目となるスリーを許容。
スコアラーである彼を完璧に抑えるのは難しいとはいえ、幾ら何でもやられ過ぎです。
レバンガがやや優勢に進めるものの、FEも付かず離れず、凡そ3~7点差あたりで推移。
ハーパーのスリーやオマラのアリウープなどで懸命に追い縋ると3Q残り3:12、果敢にインサイドに突っ込んだ内尾聡理がバスケットカウントエンドワン!(ワンスローも成功、60-63)
一気にボルテージが上がるアリーナを背に力を得たFE守備陣のプレッシャーから関野剛平がトラベリング。
このターンオーバーから3Q残り2:42、またしても内尾が斬り込んで62-63!
レバンガベンチは堪らずタイムアウト要求。
このタイミングでの交代は無く守備の引き締めを図ってFEを抑え込み突き放す構え。
タイムアウト開け、レバンガは時間をかけて攻撃してきますが、関野の安易なパスを浩陸が見逃さずスティール!
速攻に走った内尾にパスが通り、内尾は立ちはだかる関野をものともせずに突撃…バスケットカウントエンドワン!
内尾はここもフリースローを落ち着いて沈め、64-63と逆転!
本当に彼はルーキーなのでしょうか???
千葉ジェッツ時代(特別指定)から守備には定評のある選手でしたが、諦めずにチャレンジする胆力、相手に競り負けない気迫、要所でミスをしない集中力…ルーキー離れしたその素質に戦慄を覚えます。
ベンチの雰囲気、アリーナの熱狂…「この勢いなら…!」と応援にも一層の熱が入ったのですが、直後の守備で果敢に守って相手選手と接触した浩陸が転倒。
「オフェンスチャージか」となったのですが、レフェリーのコールは「テクニカルファール」…どうやら浩陸の転倒をフロッピングと判定したようでした。
相手との接触、もしくはスリップで転んだだけで少なくともテクを取る程には思えませんでしたが、レフェリーがそう判断するなら仕方ありません。
気を取り直したFEはバッツのツースロー、浩陸のスリーで順調に加点。
最後に寺園にジャンパーを沈められますが、71-66とリードして残り10分に突入。
逃げ切りを狙うFEですが、4Qは昨季対戦でも散々にやられた島谷にスリー、ツーと連続得点を許してリードを溶かし切り、ここで泰三HCはタイムアウトを選択。
戦術のすり合わせをすると共に3枚替えで好転を狙います。
しかし交代で出てきたオマラが不運なトラベリングでターンオーバー。あからさまに不服を示すオマラ。(気持ちはわかります)
レバンガはこのチャンスを逃さず、クリーナーがゴール下で仕事をして71-73。
それでも今季のオマラは我慢強く、4Q残り6:47に島谷からスティールして好機を演出。
昨季までは「プツン」と集中が切れてしまう部分が目立ちましたが、今季はかなり改善しているのに彼の努力を感じずにはいられません。
この好機を見逃さなかったのはFEが誇る『ファンタジスタ』こと並里。
バッツが捌いたパスを受けると迷わずスリーを選択、これが突き刺さって74-73!
ここからはお互いに我慢比べ。
文字通りのシーソーゲームでジリジリとしたスコア展開でなかなか前に出られない両チーム。
そんな均衡を打ち破ったのはJACKこと曾祥鈞。
4Q残り3:04、笹山からのパスを受けると躊躇することなくロングレンジショット。
これが決まって81-79とFEが1歩前に。
JACKは初の海外リーグ挑戦、開幕前に怪我も経験するなど難しいシーズンスタートとなりましたが、ここにきて本来の実力を見せてくれました👏
粘り強く守り速攻を狙うFE、なんとか打破して追いつきたいレバンガ…両者の思惑が交錯する中で4Q残り1:32。
レバンガのエース・中野を封じにかかった笹山がシュートモーションに入ったと思われる中野と接触?…スリースローの判定。
これにFEベンチは猛抗議。
微妙な感じではあったのですが、3Qに微妙な接触で浩陸がフロッピングを取られていただけに「ソレがアレならコレもアレでしょ?」と思わずにはいられません。
レフェリーと闘うのは百害あって一利なしなのですが、この日は審判との相性があまり良くなかったですね…終始フィットできませんでした。
猛烈なブーイングの中、中野は1本目を失敗、2本目・3本目は成功して81-81のタイスコアに。
異様な雰囲気で膠着したまま、残り1分。
4Q残り0:08、ギリギリまでコントロールしようと試みた浩陸に松下が堪らずファール。
FEベンチはここで最後のチャージドタイムアウト、時間を使い切って半歩でも前に出られれば良いのです。
残り8秒、浩陸のパスは通らずクリーナーがスティール→残り5秒、危険と察知した笹山がファールで止めてツースロー→クリーナーは2本揃えて81-83とレバンガ逆転。
やりたかった形を相手にやられてしまいました。
最後は勝負強い並里を投入して再逆転を狙いますが、並里のロングショットは失敗して81-83でフルタイム。
FEは連敗を止めることができず、4連敗。
レバンガは嬉しい今季初勝利となりました。
競りに競った試合でしたが、最後のミスで明暗を分ける形になりました。
本当に悔しい一戦となりましたが、この悔しさを糧にGAME2以降も成長していきましょう!
#個人雑感
並里 6.5
安定感は流石でした
バッツ 6.5
リーダーとしてコート内外を引っ張る
佐土原 6.5
17PTSに対して5TO、プラマイを少なくしたい
天昇 6.0
短時間も効果的な活躍、もっと見たい
浩陸 7.0🔥
司令塔として試合を支配、テクは気の毒だった
内尾 7.0👑
ルーキー離れしたオーラにゾクゾク
笹山 6.0
苦しい場面で顔を出す負けん気が○
保岡 5.5
迷いが見える日々、振り払え!
ハーパー 5.5
連携ミスがチラホラ…要改善だね
オマラ 6.5
大黒柱として更なる奮起を!
JACK 6.0
よく動く守備、要所でのスリーは良かった
山崎 ー
信頼を勝ち取るにはまだ至らず
泰三 6.5
苦しい状況ながら接戦まで持ち込んだ
北海道 MIP
中野 7.5
スコアラーとして、エースとして申し分ない活躍でレバンガを引っ張った
GAME2は絶対にやり返しましょう!
#GAME2に向けて
このnoteを稲永に向かっている車中で執筆しています…悔しさを消化する暇もなくGAME2はやってきますね。
GAME1は観客数が久しぶりに2000人を割るなど寂しい部分もありましたが、現地の熱狂ぶりは連敗中のチームとは思えないものでした。
みんなそれぞれの場所で、それぞれのスタイルでFE名古屋を応援しましょう📣
そして今日の勝利を掴もうじゃありませんか!
このチームはやれば出来るチームですから🦅
現地組のみなさん、後ほどお会いしまょう。
バス生組のみなさん、今日も熱いファイアーをお願いします。
みんなで勝利を掴みましょう!
それでは次回noteで。アディオス👍