「JFK」の答え合わせがしたくて「13デイズ」を観た話

前回「JFK」について書いたばかりですが、、何かもうこの時代のことが気になって気になって、キューバ危機を描いた「13デイズ」という映画を見てしまいました。

「13デイズ」は2000年公開の作品で、「JFK」と同じく主演はケヴィン•コスナーです。彼、ケネディが好きなのかしら?しかしどちらの作品でもケネディ役ではありませんw

今回ケヴィンが演じるのは、ケネディ大統領補佐官を務めたケネス•オドネル(通称ケン)。ケンの目線で第三次世界大戦勃発を回避したと言われるキューバ危機の顛末を描いています。が、内容はJFKに比べるとややフィクションが多めなのかもしれません。

本作を見るとケネディの暗殺がクーデターだったというのが荒唐無稽な話ではないなという印象を持ちます。
要は、ケネディは極力戦争をしたくなかった。だから海上封鎖で何とか幕引きを図った。でも、軍部は戦争をしたい。力を誇示しなければ世界から、国民から弱腰と見られるからです。もちろん多少は自分達の地位や名誉のためもあったのかもしれませんが、、

そんなわけで、ジョンやオドネル、司法長官のロバートにとって、敵はソ連だけではなかった。軍部の暴走を止めなければ…でも米軍がもし攻撃を受けたら応戦を許可せざるを得ない、だから絶対に米軍は攻撃されてはならない。すさまじい緊張感です。

これ、第二次世界大戦前の日本と同じ状況なんですよね。日本の場合は海軍がパールハーバーに奇襲攻撃を仕掛けたことで戦争が始まりましたが、確か海軍のトップ•山本五十六はこれには反対していて、暴走したのは陸軍じゃなかったかな…陸軍の暴走を誰もが止めることができず、日本は悲劇の道を歩んでしまったんです、、

でもケネディは戦争を回避した。悲劇を生まずに済んだ。でもそのせいで内部に不満が残ってしまった結果、暗殺に繋がってしまったのだとしたら、こんな哀しい結末はありません。

この作品とJFKを観て、私は日本が核や軍隊を持たない国であって良かったと心から思いました。持ってるから使いたくなる人が出てくるし、使わざるを得ない状況になってしまう。それなら最初から持たなければいい。

丸腰の国を一方的に攻撃することは、誰の目から見ても弱いものいじめ。そんなこと、国際上許されない。だから日本は安全に保たれてる。そういう平和の形があってもいいんじゃないかと。

理想論かもしれないけど核の抑止力なんてありえないと私は思います。脅しの材料なんてつまらない使い方してないで、さっさと捨てちゃいな!!

学生時代に世界史を習ったけど、近現代史って驚くほど超スピードで進んじゃって、全然詳しく勉強しないんですよね。だからここ100年ぐらいのことって実は全然知らなかったりする。(私が無知すぎるだけかなw)

映画や小説は脚色されてる部分もあるけれど、目にすることである程度のことは知ることができるのでとても学びが多いです。
水面下で冷戦はずっと続いています。ケネディの有名な演説にもありますが、みな同じ空気を吸い、子どもがいて、いずれ死ぬ、同じ人間。そんなことありえないと笑われても、やっぱり世界平和を願わずにはいられません。



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